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提案書08(1402頁~1600頁)医療技術評価・再評価提案書 (15 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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開腹を伴う門脈塞栓術
<技術の概要>
肝切除術後の肝不全を予防する目的で、切除予定肝
の門脈を開腹下に閉塞し、残肝を肥大させる手技。
残肝容積が不足気味でも、治癒切除を可能とする。
<対象疾患>
切除率50-60%以上の肝切除を予定する肝悪性腫瘍
<希望する点数>
Kコード、42,000点(外保連試案による) 理由:難易度
は高く(技術度D)、手術室使用時間も長い

<ガイドライン上の扱い>
50-60%以上の肝切除を予定する胆道癌症例には術前
門脈塞栓術を行うことを提案する

(エビデンスに基づいた胆管癌診療ガイドライン第3版)

<既存技術との比較>
・経皮経肝的な塞栓術①が第一選択(K615 3:20,480点)
・経皮経肝的な手技が難しい場合(胆管拡張、高度肥
満、穿刺経路に腫瘍、など)は開腹下②を選択
・開腹下手技は経皮経肝的手技と比較して同等以上に
肝切除を施行可能にし、合併症の発生率が低い(Ann
Surg,2008)。
肝切除
ライン

肝切除
ライン

肝切除
ライン



①経皮経肝的門脈塞栓術(既存)
・局所麻酔
・穿刺経路が確保できない場
合がある。
・年間470件程度(IVR学会データベース)



②開腹を伴う門脈塞栓術(提案)
・全身麻酔
・経皮経肝的な手技が難しい
症例にのみ施行。
1416
・年間30件程度
(IVR学会データベース)



③塞栓後、肝切除時
塞栓された領域の肝は
萎縮し、残肝は代償性
に肥大する。