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提案書08(1402頁~1600頁)医療技術評価・再評価提案書 (46 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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超音波骨折治療法の疲労骨折への適応拡大
【技術の概要】 超音波骨折治療法は、四肢の観血的手術、
骨切り・偽関節手術を実施した後に、骨折治癒期間の短縮目
的で、専用機器で骨折部に連日超音波を照射する手技であ
る。ハンディタイプの機器で、職場や自宅での実施も可能で、
照射のための通院は不要である。

治療期間短縮のエビデンス
Heckman J.D.et al:Acceleration of Tibial Fracture-Healing by Non-Invasive Pulsed Ultorasaund:Bone Joint
Surg 1994;76-A:26-34の報告では、脛骨骨折の治療期間が154日から96日と58日間短縮した。

【対象疾患】 疲労骨折:年間対象患者については、社会医
療診療行為別統計(平成29年 患者調査 平成29年10月)によ
ると、年間約700名の疲労骨折患者が計上されている。

保存的
超音波

【既存治療との比較】 右上図で脛骨骨折の骨癒合までの期
間が保存的加療に比べ、統計学的有意に58日(38%)短縮し
た。右下表で超音波骨折治療器(LIPUS)使用で、安静などの
保存的加療に比べ、痛みが6-9ヶ月から3.8ヶ月、スポーツ復
帰が7.5-12ヶ月が3ヶ月に有意に短縮した。その他多数の論
文で保存的加療に比べ、治療期間短縮のエビデンスが示さ
れている。

【医療経済的側面】 短縮された58日間(8週間)の医療費は、
週1回通院として、
① 再診料+外来管理加算 1,260円
② 下腿レントゲン料(4枚)
3,350円
③ 運動器リハビリテーション 1,850円
合計:1回の通院が6,460円、8回では、51,680円
※ 通院短縮8週間の医療費削減効果は
51,680円であり、超音波骨折治療法の
保険点数上の費用46,200円を上回る。
機器を装着した様子

超音波

保存的

疲労骨折に対する超音波骨折治療法(LIPUS)有効性:痛みの回復やスポーツ復帰までの期間が有意に短縮
Uchiyama Y.et al.:Effect of Low-Intensity Pulsed Ultrasound Treatment for Delayed and Non-union Stress
Fractures of the Anterior Mid-Tibia in Five Athletes:Tokai J Exp Clin Med,2007,32、121-125

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