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04資料2-1_森野委員提出資料(おたふくかぜワクチンファクトシート第2版) (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_73851.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第34回 6/19)《厚生労働省》
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ン株(遺伝子型 A・B)の中和抗体価は有意に低いことが示されており、ワクチンの有効性は、ウイルス
の遺伝子型や検出する抗体の種類について考慮して評価する必要がある。一方、ムンプスウイルスワクチ
ン株の遺伝子型と、流行株に対する交差免疫応答との関係については、複数の研究が報告されている。遺
伝子型 B の Hoshino 株ワクチン接種後ヒト血清では、遺伝子型 B・G・K・L 間の中和抗体価に有意差は
認められなかったとされる。また、小児を対象とした検討では、遺伝子型 A の RIT-4385 株を含むワクチ
ン接種群の遺伝子型 G に対する抗体陽転率は 77.1%であり、Hoshino 株ワクチン接種群の 65.3%より高
い値を示した。一方、健康な 1 歳の日本人小児を対象とした試験では、遺伝子型 G に対する抗体陽転率
は RIT-4385 株含有ワクチン群で 75.7%、Hoshino 株ワクチン群で 82.0%であり、Hoshino 株ワクチン群
の方がやや高かった。このように、遺伝子型 G 流行株に対する交差中和抗体応答については研究間で結果
が異なっており、使用血清、対象集団、ワクチン株、評価系の違いを踏まえると、遺伝子型 A ワクチンと
遺伝子型 B ワクチンの優劣を現時点で一概に判断することは困難である。したがって、遺伝子型 G 野外
株に対する各ワクチン株の免疫原性および臨床的有効性は、今後の検討課題である。
(4) 安全性の観点(副反応の頻度、重篤な副反応等)
おたふくかぜワクチンの軽度な副反応として、接種後 10~14 日後に微熱、軽度の耳下腺腫脹がある
が、治療を要しない。重篤な副反応として、無菌性髄膜炎、熱性けいれん、特発性血小板減少性紫斑病
(ITP)があるが、一般に予後良好である。感音性難聴、精巣炎、急性筋炎の発生もある。代表的なおた
ふくかぜワクチン株は、Jeryl-Lynn 株、L-Zagreb 株、Urabe Am 9 株、Rubini 株であり、日本では
Hoshino 株と Torii 株が市販されている。Hoshino 株・Torii 株ワクチン接種後の無菌性髄膜炎の頻度は、
1990 年代から 2010 年代にかけて、約1万人に 1 例から約 4 万人に 1 例へと減少した。副反応の頻度が低
年齢でより低く、ワクチン接種が 3 歳未満に引き下げられたことが要因と考えられている。L-Zagreb 株
および Urabe Am 9 株に比して、Jeryl-Lynn 株および Jeryl-Lynn 株由来の RIT-4385 株は無菌性髄膜炎の
頻度が低く、約 180 万に1例とされる。MMR ワクチンは通常 1 歳で初回、4 歳~6 歳で 2 回目接種が行
われるが、Jeryl-Lynn 株を7歳以上とより高い年齢層に接種しても、無菌性髄膜炎の発生頻度に差はない
とされる。熱性けいれんは、1万接種当たり 1 人~8 人で、接種後 6 日~11 日に発生が多い。ITP は 3 万
~4 万接種に1人の頻度である。MMR ワクチンと炎症性腸炎、自閉症スペクトラム、脳炎・脳症などと
の関連を裏付ける証拠はない。2026 年 5 月に日本において製造販売承認された JVC-001 ワクチンに多い
有害事象は接種部位紅斑と発熱であり、安全性は許容可能である。
(5) 医療経済学的な観点
おたふくかぜワクチン接種の医療経済評価に関する既存研究 5 件をレビューした。日本における定期接
種化を直接評価した 4 件では、単回接種・2 回接種のいずれも現行の任意接種と比べて費用対効果に優
れ、特に 2 回接種は単回接種を上回る有力な選択肢とされた。一方、研究間では分析の立場、モデル構
造、接種率、集団免疫の扱い、アウトカム指標に相違があり、結果の単純比較には注意を要する。ワクチ
ンの有効性や免疫持続期間、ムンプス難聴を含む合併症の疾病負担、ワクチン関連無菌性髄膜炎の発生頻
度・影響、接種プログラムの設計等についてはなお検討すべき点が残されていることから、最終的な意思
決定では、これらをさらに検証したうえで判断することが望ましいと考えられる。
(6) 諸外国の導入状況

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