よむ、つかう、まなぶ。
04資料2-1_森野委員提出資料(おたふくかぜワクチンファクトシート第2版) (30 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_73851.html |
| 出典情報 | 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第34回 6/19)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
菌・ウイルス感染症との関連を裏付ける証拠はない 141。
なお、低い発熱、発疹、耳下腺腫脹の発生頻度については、GSK-MMR ワクチンと Merck-MMR ワク
チンの間で発生頻度の差はないが、GSK-MMR ワクチンの方が局所反応が少ないと報告されている 85。
MMR ワクチン成分であるゼラチンやネオマイシンに対してアレルギー反応を持つものに対しての
MMR ワクチンの接種は禁忌とされている 65。1998 年の米国 CDC のガイドラインでは卵アレルギーを持
つ者に対しても禁忌とされていたが 168、卵アレルギーのある児において安全に投与できることが示されて
いる 169。また、重度の免疫不全及び妊婦にも禁忌である。しかし、MMR ワクチンの 肝移植後、骨髄移
植後、造血幹細胞移植後、若年性特発性リウマチ、ネフローゼ症候群、HIV 感染者、免疫抑制剤投与患者
における耐容性は良好で、移植後 2 年後に接種された場合には重篤な副反応は認められなかった 170。
MMR ワクチン接種とその他のワクチン(DTP-Hib-HepB-IPV (Glaxo-SmithKline Biologicals)
、
DTap-IPV、 DTaP-Hib、 Hib、 A 型肝炎ワクチン、PCV7 など)との同時接種においては、副反応の
発生は増加しないことが確認された 171-176。
(5) 医療経済学的な観点
おたふくかぜワクチン接種の医療経済評価を PubMed により「cost」
「QALY」
「mumps」を用いて検索
し、5 件を収集した。いずれも日本を対象とした研究であり、分析の立場、モデル構造、アウトカム指標
等に相違点があった(表 12)
。
表 12. おたふくかぜワクチン接種の医療経済評価 5 件の概要
文献
分析の立場・モデル・比較
主な結果
留意点
Hoshi et al.
費用効果分析。支払者視点・社会的視点。出
単回接種は現行より優位。
ワクチン有効性・効用
177
生コホートを対象とした Markov モデルで、
2 回接種の ICER は支払者 値は海外文献に依存。
2014
現行と単回接種 1 案・2 回接種 10 案を比較。
視点で <630 万円
1 回目は 12 か月~18 か月、2 回目は 2 歳~
/QALY、社会的視点で費用 計。ワクチン関連無菌
11 歳。接種率は現状 30%、定期接種化後
節減~<700 万円/QALY。
76%/72.7%。集団免疫は未考慮。
2 回接種は 3 歳~5 歳が相
合併症割合は間接推
性髄膜炎は未組込。
対的に有利。
Kitano et al.
費用便益分析。社会的視点が中心で、支払者
費用便益比は社会的視点で
患者数 98%減少を仮定
178
視点も併記。静的意思決定モデルで、現行の
3.69/6.84、支払者視点で
し、ワクチン有効性や
2017
疾病負担と定期接種化後の安定状態を比較。
3.42/5.97(単独/同時接
集団免疫は直接モデル
単独接種と同時接種を想定。5 年間の自院症
種)
。年間 QALY 増加は
化していない。髄膜炎
例は主として髄膜炎の疾病負担推計に使用。
9,487。
負担は単施設データに
依存。
Kitano
2019
179
費用効果分析。社会的視点。13 年齢区分の
単回・2 回接種はいずれも
動的モデルで間接効果
deterministic SEIR 動的伝播モデルで、50 年
現行を上回り、2 回接種は
を扱う。一方、年齢間
間、現行・単回定期接種・2 回定期接種を比
単回接種も上回った。2 回
接触を簡略化し、非顕
較。接種率は現行 35%/5%、2 回定期接種化
接種では 50 年間で総費用
性感染や catch-up は
後 95%/90%。
約 8600 億円減、184,779
未考慮。
QALY 獲得。
30
なお、低い発熱、発疹、耳下腺腫脹の発生頻度については、GSK-MMR ワクチンと Merck-MMR ワク
チンの間で発生頻度の差はないが、GSK-MMR ワクチンの方が局所反応が少ないと報告されている 85。
MMR ワクチン成分であるゼラチンやネオマイシンに対してアレルギー反応を持つものに対しての
MMR ワクチンの接種は禁忌とされている 65。1998 年の米国 CDC のガイドラインでは卵アレルギーを持
つ者に対しても禁忌とされていたが 168、卵アレルギーのある児において安全に投与できることが示されて
いる 169。また、重度の免疫不全及び妊婦にも禁忌である。しかし、MMR ワクチンの 肝移植後、骨髄移
植後、造血幹細胞移植後、若年性特発性リウマチ、ネフローゼ症候群、HIV 感染者、免疫抑制剤投与患者
における耐容性は良好で、移植後 2 年後に接種された場合には重篤な副反応は認められなかった 170。
MMR ワクチン接種とその他のワクチン(DTP-Hib-HepB-IPV (Glaxo-SmithKline Biologicals)
、
DTap-IPV、 DTaP-Hib、 Hib、 A 型肝炎ワクチン、PCV7 など)との同時接種においては、副反応の
発生は増加しないことが確認された 171-176。
(5) 医療経済学的な観点
おたふくかぜワクチン接種の医療経済評価を PubMed により「cost」
「QALY」
「mumps」を用いて検索
し、5 件を収集した。いずれも日本を対象とした研究であり、分析の立場、モデル構造、アウトカム指標
等に相違点があった(表 12)
。
表 12. おたふくかぜワクチン接種の医療経済評価 5 件の概要
文献
分析の立場・モデル・比較
主な結果
留意点
Hoshi et al.
費用効果分析。支払者視点・社会的視点。出
単回接種は現行より優位。
ワクチン有効性・効用
177
生コホートを対象とした Markov モデルで、
2 回接種の ICER は支払者 値は海外文献に依存。
2014
現行と単回接種 1 案・2 回接種 10 案を比較。
視点で <630 万円
1 回目は 12 か月~18 か月、2 回目は 2 歳~
/QALY、社会的視点で費用 計。ワクチン関連無菌
11 歳。接種率は現状 30%、定期接種化後
節減~<700 万円/QALY。
76%/72.7%。集団免疫は未考慮。
2 回接種は 3 歳~5 歳が相
合併症割合は間接推
性髄膜炎は未組込。
対的に有利。
Kitano et al.
費用便益分析。社会的視点が中心で、支払者
費用便益比は社会的視点で
患者数 98%減少を仮定
178
視点も併記。静的意思決定モデルで、現行の
3.69/6.84、支払者視点で
し、ワクチン有効性や
2017
疾病負担と定期接種化後の安定状態を比較。
3.42/5.97(単独/同時接
集団免疫は直接モデル
単独接種と同時接種を想定。5 年間の自院症
種)
。年間 QALY 増加は
化していない。髄膜炎
例は主として髄膜炎の疾病負担推計に使用。
9,487。
負担は単施設データに
依存。
Kitano
2019
179
費用効果分析。社会的視点。13 年齢区分の
単回・2 回接種はいずれも
動的モデルで間接効果
deterministic SEIR 動的伝播モデルで、50 年
現行を上回り、2 回接種は
を扱う。一方、年齢間
間、現行・単回定期接種・2 回定期接種を比
単回接種も上回った。2 回
接触を簡略化し、非顕
較。接種率は現行 35%/5%、2 回定期接種化
接種では 50 年間で総費用
性感染や catch-up は
後 95%/90%。
約 8600 億円減、184,779
未考慮。
QALY 獲得。
30