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04資料2-1_森野委員提出資料(おたふくかぜワクチンファクトシート第2版) (12 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_73851.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第34回 6/19)《厚生労働省》
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接種し、細胞融合や細胞変性効果(CPE)を観察する 36,44-46。CPE は、ウイルスの株毎に異なるため、不明
瞭な場合等必要に応じて、免疫蛍光法、赤血球吸着(HAD)法、リアルタイム PCR などで確認する(後
述)
。一方、発症後ウイルスが排出される期間は限られているため、発症 5 日後以降のウイルス分離率は急
激に低下する。分離ウイルスは、CPE を確認することのみならず、リアルタイム PCR や抗血清を用いた中
和試験等により,ウイルス種を同定することができる(同定試験)
。また、分離されたウイルスは、次世代
シークエンサーを用いた全長遺伝子配列決定が容易であり、得られた配列情報を基に、ウイルスの系統解
析や分子進化解析等を行うことが可能である 47,48。
ムンプスウイルスの抗原を直接検出する迅速診断キット(イムノクロマトグラフィー法)は、他のウイルス
性疾患(例:インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
)と比較して開発が遅れている。
今後の進展に期待したい。
3)生化学検査法
血液と尿中には、S、P と SP 型の三種類のアミラーゼアイソザイムが存在する。S は唾液腺型、P は膵
臓型で SP はどちらにも共通の型である。ムンプスウイルス感染により唾液腺腫脹をきたすと S 型アミラー
ゼが顕著に上昇し、正常値に戻るには 2 週間~3 週間を要する。ムンプスウイルス感染により、 まれに膵
炎を併発することがあり、この場合には P 型アミラーゼも正常値より上昇する。血清中アミラーゼは、新
生児ではほとんど認められないが、年齢とともに上昇し 5 歳~10 歳でほぼ成人の値に達する。正常成人の
血清中の総アミラーゼの基準値(IU/L)は 60~200、尿中の総アミラーゼは 160~960 である。また、血
清中に含まれるアミラーゼは、S 型が 35%~79%、P 型が 21%~65%、尿中に含まれるアミラーゼは、S
型が 12%~59%、P 型が 41%~88%である。これらの基準値を超える、または S 型の割合が増えたときに
は頸部リンパ節炎との識別が可能である 49。
⑤ 治療法
おたふくかぜに特異的な治療法はなく、発熱や疼痛、経口摂取不良、各種合併症に対する対症療法を行
う。発熱、疼痛に対しては解熱鎮痛薬を使用する。首やほかの腫脹箇所を冷やしたり温めたりすることで
症状が軽減される場合もある。十分な水分を摂り安静することが必要であるが、経口摂取不良に対して
は、脱水の程度に応じて経口補液療法や輸液療法を行う。中枢神経障害や精巣炎・卵巣炎等の合併症を併
発した場合には入院加療を行う場合が多い。
⑥ 予防法
おたふくかぜには不顕性感染があり、発症者の隔離では流行を阻止することができない。ムンプスウイ
ルスの曝露を受ける前に、予防効果のある生ワクチンの接種を受けて免疫を獲得しておくことが、唯一有
効な手段である。多くの先進国では2回の公的予防接種が行われているが、わが国では現在任意接種とな
っている。ワクチン接種後もブレイクスルー感染がおこることが知られているが、定期接種が行われてい
る国では患者数が激減している。
(2)疫学状況
① 患者数報告
1)国内の状況
おたふくかぜは感染症法に基づく 5 類感染症定点把握疾患であり、感染症発生動向調査により全国約

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