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04資料2-1_森野委員提出資料(おたふくかぜワクチンファクトシート第2版) (24 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_73851.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第34回 6/19)《厚生労働省》
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海外で開発されたワクチン株の有効性を直接比較した報告はない。
③ 持続性
いくつかのレビュー文献によると、抗ムンプスウイルス抗体は、おたふくかぜワクチン接種後約 8 年間
は大幅な減少は見られないとされる 62,100。スウェーデンの研究では、生後 18 か月で Jeryl-Lynn 株含有ワ
クチンの初回接種を受けた 229 人の小児のうち、73%が 10 年後の 2 回目の接種時にも抗体陽性(NT
法)のままであり、12 歳で 2 回目の接種を受けた後(接種後 2 か月)では 93%が抗体陽性であった 101。
前述のシステマティックレビューでは、免疫原性とともに持続性についても解析している 84。算出方法は
3 通りで、ⅰ)研究期間と研究終了時の血清陽性者の数あるいは 100%の血清陽転率が記録されている場合
は減弱率の実証的推定値を算出、ⅱ)異なる個人で持続性が経時的に報告された場合、2 値の結果に対す
る一般化線形モデルを使用し指数的な減衰率を推定、ⅲ)同一の個人における経時的な反復測定値は、一
般化推定方程式のアプローチを使用、とされ、合計 8 文献 12 件(Jeryl-Lynn 株 7 件、RIT-4385 株 1 件、
不明 2 件、Urabe Am 9 株 1 件)の結果について解析された。抗おたふくかぜ抗体価(IgG 抗体)年間減
少率は、0.024[95%CI: 0.016, 0.039]であり、株別に層別化した場合、おたふくかぜワクチンでは出版
バイアスを認めなかった(p 値=0.19)84。また、MMR-RIT ワクチンの M-M-RⅡ®ワクチンに対する非
劣性試験において、ワクチン接種後 2 年間の液性免疫応答の持続性について両ワクチン間に有意差は認め
られなかった 102。
ワクチン接種後のワクチン株特異抗体価の追跡調査研究は少ないが、多くの研究でワクチン接種後の抗
体陽転化が認められているため、一次ワクチン不全は少ないと考えられている 100。ただし、2 次ワクチン
不全が疑われるアウトブレイクが海外では散見され、複数の研究によりワクチン接種後の集団内で免疫の
低下が示されている。Ramanathan らによると、MMR ワクチン接種後、臨床的おたふくかぜを発症する
リスクは、接種後 1 年ごとに 10%~27%増加する 103。また、中和和抗体力価は 10 年間で約 20%低下す
ることも示されている 104。
一方で、おたふくかぜワクチン接種後の経過時間と感染防御との関連性は認められないとする結果も報
告されており 100、Jeryl-Lynn (JL-5)ワクチン株に対する中和抗体が、2 歳~20 歳で約 80%、24 歳~26 歳
では 67%、50 歳以上で 77%検出されたという報告がある 105。ただし、ワクチンの効果および免疫持続性
については、ワクチン接種率や検査法、流行株の遺伝子型などによって解釈に注意が必要である(下記④
参照)

④ 流行株の遺伝子型
ワクチンの有用性を左右する因子の一つとして、現在流行中の野外株の性質・性状も重要である。例
えば、インフルエンザでは、流行状況、抗原性や増殖性を鑑みて、毎年、ワクチン候補株の選定が行わ
れている。また、COVID-19 では、SARS-CoV-2 変異株の出現とその流行状況や抗原性により、ワクチ
ンとして用いられるウイルス株が変更されてきた。このように、流行株のシフトが、ワクチンの開発や
効果に及ぼす影響は大きい。したがって、ワクチン効果を適切に評価するためには、遺伝子型や抗原変
異などの分子疫学的情報を十分に検討する必要がある。
おたふくかぜのワクチン接種が世界的に普及する前では、アメリカなどでは遺伝子型 A が、日本を含む
アジアでは遺伝子型 B が優勢であった 106。これらの過去の流行株(遺伝子型 A および遺伝子型 B;米国で
は遺伝子型 A 由来、日本では遺伝子型 B 由来のおたふくかぜワクチン株が使用されてきた)がワクチン株

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