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04資料2-1_森野委員提出資料(おたふくかぜワクチンファクトシート第2版) (18 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_73851.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第34回 6/19)《厚生労働省》
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Jeryl-Lynn 株の2つの株(JL1 株と JL 2 株)のうち、dominant である JL1 株を、ニワトリ胚線維芽細胞
を用いた限界希釈法で選択・継代して樹立した株が RIT-4385 株である 63。一方、旧ソビエト連邦では
1974 年に Smorodintrev らによって Leningrad-3 株が開発されている。クロアチア及び旧ユーゴスラビア
では Leningrad-3 株(遺伝子型 N)から派生した L-Zagreb 株が 1976 年以降用いられている。これらの株
は、おたふくかぜ患者から分離した株をニワトリあるいはウズラ初代胚細胞に継代して作られたものであ
る。この他に、スイスではヒト二倍体細胞で分離後、ニワトリ初代胚細胞で継代し、再びヒト二倍体細胞
に馴化した Rubini 株(遺伝子型 A)が 1985 年以降用いられた。また、1991 年、イランではおたふくか
ぜ患者からアフリカミドリザルの腎細胞で分離した株をヒト二倍体細胞に馴化した S-12 株(遺伝子型
H)が開発されている 64,65。2024 年 11 月現在、WHO により事前認定されたおたふく含有ワクチンで使
用されている生ワクチン株は Jeryl-Lynn 株、RIT-4385 株、L-Zagreb 株である 66。
2)日本のおたふくかぜワクチン開発の歴史
わが国では 1972 年にムンプスワクチン研究会が発足し、いくつかの試作ワクチンが検討された 67,68。ヒ
ト胎児腎細胞を用いて患者より分離後、アフリカミドリザル腎細胞で継代し、さらに発育鶏卵羊膜腔
(Am)を経てニワトリ胚細胞に馴化させたのが Urabe Am 9 株(遺伝子型 B)である(表5)。発育鶏卵
羊膜腔で分離後、牛腎細胞に継代し、ニワトリ胚細胞に馴化させたのが Torii 株(遺伝子型 B)69、発育鶏
卵羊膜腔で分離後、低温のニワトリ胚細胞に馴化させたのが Hoshino-L32 株(遺伝子型 B)70、アフリカ
ミドリザル腎細胞を用いて分離後、ニワトリ胚細胞に馴化させたのが Miyahara 株(遺伝子型 B)71、アフ
リカミドリザル腎細胞を用いて分離し、ニワトリ胚細胞とカニクイザル腎細胞で継代後、再びニワトリ胚
細胞に馴化させたのが NK-M46 株(遺伝子型 B)である 72。
3)日本の主なおたふくかぜワクチン
2026 年 4 月現在、わが国で製造販売承認を受けているおたふくかぜワクチンは、いずれも単味の乾燥
弱毒生おたふくかぜワクチンであり、武田薬品工業株式会社(以下、武田)(販売名:乾燥弱毒生おたふ
くかぜワクチン「タケダ」®)と第一三共株式会社(以下、第一三共)(販売名:おたふくかぜ生ワクチン
「第一三共」®)の2製剤がある。前者は②で述べた Torii 株を、後者は Hoshino-L32 株を使用している。
MMR ワクチンの日本での最初の認可は 1981 年で、1989 年に定期接種として導入された 73。1989 年当
時、わが国では、おたふくかぜワクチン 5 種に加えて、麻しんワクチン 4 種、風しんワクチン 5 種が認可
されていた。そこで、国産 MMR ワクチンには実績のあるワクチン株として、おたふくかぜワクチンに財
団法人阪大微生物病研究会(以下、微研会)の Urabe Am 9 株、麻しんワクチンに学校法人北里研究所(以
下、北里)の AIK-C、風しんワクチンに武田の To336 株を含んだ MMR ワクチン統一株で使用がはじまっ
た。しかし、定期接種化とともにワクチン接種後の無菌性髄膜炎の発生が表面化した。MMR ワクチンに
含まれる麻しんウイルス成分が免疫抑制を起こし、それがムンプスウイルスと混合されることによりムン
プスウイルス成分の副反応が強くでる可能性が指摘され、1993 年には中止となった。武田、北里、微研
会の 3 社が独自に開発したワクチン株を用いた独自株ワクチンが承認されて 1989 年より使用されるよう
になり、さらに 1991 年から定期接種としての使用が可能となった。しかし、無菌性髄膜炎の発生頻度の
問題から、1993 年以降は利用が中止され、その後、武田と北里は承認書を返納した。微研会の単味及び
MMR ワクチンは品質管理上の理由により製造が中止されている。2004 年、おたふくかぜワクチン単味
接種後の副反応調査が厚生科学研究医薬品安全総合事業でおこなわれ 74、無菌性髄膜炎の発生頻度はどの
国産単味ワクチンも MMR ワクチン時と大差なかったことから、無菌性髄膜炎の発生は、他のワクチン株
成分と混合した結果生じたものではなく、おたふくかぜワクチンそれ自身によって起こることが確認され

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