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資料1 医師確保計画の見直しについて (47 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_65921.html
出典情報 地域医療構想及び医療計画等に関する検討会(第7回 11/14)《厚生労働省》
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へき地尺度と医師の診療の幅の関連について
○日本プライマリ・ケア連合学会のメーリングリストから無作為抽出された医師1000名に対して、入院・救急・外来ケアに関する
全68項目の自己申告式質問票(Scope of Practice Inventory, SPI.(出典1)68点満点、点数が高いほど行っている診療の幅が大
きい)を実施した(出典2)。
○医師の勤務する地域をへき地尺度(RIJ)10%ごとに区切りSPIの点数を比較したところ、最も地方部の地域(へき地尺度上位
10%)で勤務する医師は、他の地域と比較し、対応する診療の幅が大きい傾向にあった。
【目的】
・へき地尺度(Rurality Index for Japan: RIJ)を使用し、医師の勤務地の
へき地の程度と診療の幅との関係について検証。
【方法】
・日本プライマリ・ケア連合学会のメーリングリストから無作為抽出された
医師1000名に対して診療の幅を調査した。
・診療の幅(scope of practice: SoP)の測定のために、Scope of Practice
Inventory(SPI)(※1)及びScope of Practice for Primary Care
(SP4PC)(※2)の二つの尺度を用いた。
※1 SPIは入院管理、救急対応、外来診療の3つの領域からなる合計68項目(0-68点)か
らなる。
※2 SP4PCは「新生児の診療」、「妊婦の診療」、「学校医としての診療」、「手術室で
の手術」、「緩和ケア」などの22項目(0-30点。30点満点に換算。)からなる。

・SPI及びSP4PCを目的変数、RIJ等を説明変数として、診療の幅に影響を与
える因子について重回帰分析による解析を行った。
【結果】
・最も地方部の地域では、最も都会の地域と比較して、SPIの入院・救急項目、
SP4PCのスコアが、高値であった。
・RIJはSPI, SP4Cの両方において、幅広いSoPの共通因子であった。
【結論】
・へき地度が高い地域で診療している医師は診療の幅が広い傾向にあった。

Fig.1a Boxplot of the SPI score and the RIJ

出典1:Ie K, Ichikawa S, Takemura YC. Development of a questionnaire to measure primary care physicians’ scope of practice. BMC Fam Pract. 2015;16(1):161.
出典2:Kaneko M, Higuchi T, Ohta R. Primary care physicians working in rural areas provide a broader scope of practice: a cross-sectional study. BMC Prim Care. 2024
Jan 2;25(1):9.

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