資料Ⅲ－1－6

人口減少と私立大学の定員
○

18歳人口は平成元年（198万人）から約35年間で約５割、約90万人の減少。一方で、大学数は大幅に増加（平成元
年：499校→令和６年：813校）。
○ 学生数は増加（同193万人→263万人）し大学進学率が向上（同25％→59％）しているにも関わらず、私立大学全体の
入学定員充足率は足もとでは100％を下回っており、約６割の私立大学が学生から選ばれず定員割れを起こしている（平成
28年以降新設の44大学についても約７割が定員割れしており、設置認可審査も不十分な可能性）が、令和５年度における
学生一人当たり補助額は定員割れの私大等（私立大・短大）の方が大きくなっている状況。
○ 今後更なる人口減少が見込まれるなかで、安定的・持続的な教育の質の確保に支障が生じるおそれ。このため、設置認可の厳
格化や定員減・統廃合・撤退等を行いやすくするための制度的対応を図るとともに、私学助成のあり方を改め（次頁）、大学の
規模の適正化を早急に進めていく必要がある。
◆私立大学入学定員充足率・定員割れ私立大学割合の推移

（%）

140

（千人）
2,500

124.8

120

99.6 98.2 2,000

1,979
100

◆私大等の学生現員一人当たり補助額（令和５年度）
私大等の入学定員充足率

一般補助
（千円）

110%以上

75

特別補助
（千円）

7

100%以上110％未満

145

11

90%以上100％未満

148

9

80％以上90％未満

130

8

1,500

80

1,089

60

1,000

59.2
53.3

40

500

20
0

0
H1 3

5

7

9

18歳人口（右軸）

11 13 15 17 19 21 23 25 27 29 R1

3

70％以上80％未満

158

11

70%未満

140

11

5

私立大学入学定員充足率（左軸）

定員割れ私立大学の割合（左軸）
（出所）総務省「人口推計」、日本私立学校振興・共済事業団「令和６（2024）年度私立大学・短期大学等入学志望動向」
（注）18歳人口は、各年10月１日時点。入学定員充足率は、入学者数／入学定員。定員割れ大学は、入学定員充足率が100％未満の大学。不交付となった学部は分析対象としていない。