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参考資料2 (37 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20250527/index.html
出典情報 財政制度等審議会 財政制度等分科会(答申・報告書等) 激動の世界を見据えたあるべき財政運営(5/27)《財務省》
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文化資源を活用した収益力向上Ⅱ




資料Ⅳ-5-5

海外の文化財や文化施設においては、入場料設定の工夫や寄付の確保等により、自己収入を確保する事例が見られる。

こうした好事例も参考にしつつ、地域の貴重な財産である文化資源の価値を最大限活かすことで、自己収入増による持続的な維
持財源の確保や、集客増による地域の活性化に繋げていくことが望まれる。

◆文化財の入場料の国際比較
(円)

◆各国世界遺産の入場料(二重価格)
入場料比較

5,568

6,000
5,000

姫路城

4,238

4,000

3,112

3,000
2,000

1,000

500

700

500














(出所)財務省調べ
(注) 日本円への換算は、令和7年度出納官レート
(163円/1€,192円/1£)による。

◆海外における寄附等の好事例



















殿

2,500 円

※姫路市民のみ1,000円

ペトラ遺跡(ヨルダン)

1 JOD(212円)

50 JOD(10,600円)

ピラミッド(エジプト)

60 EGP(213円)

700 EGP(2,485円)

タージ・マハル(インド)

50 INR(90円)

1100 INR(1,980円)

ルーヴル美術館

【EU圏内】
22 €(3,586円)

【EU圏外】
22 €(3,586円)

※26歳未満は無料
※無料入館の日時設定
→2026年からモナリザ別料金予定

※18歳未満は無料
※無料入館の日時設定
→2026年から値上げ、モナリザ別料金予定

(フランス)

(出所)財務省調べ
(注) 日本円への換算は、令和7年度出納官レート(212円/1JOD,355円/100EGP,180円/100INR,163円/1€)による。
フランス政府は、ルーヴル美術館の大規模改修の財源確保のため、2026年から二重価格を導入するとともに、モナリザの別料金を導入することを表明している。

【トレヴィの泉】
・ 2014年~2015年にかけて修復工事が実施され、費用(約3億円)は
ファッションブランド「FENDI」が全額支援。
【ルーヴル美術館】
・ 2031年までの完了を目標に、改修工事を行うと発表。
・ 費用(約1,100~1,300億円)は原則、自己収入や寄附等で賄う予定
・ 費用捻出のために、EU加盟国以外の来場者に対する入館料を2026年
から引き上げ予定
・ 改修後は「モナリザ」について、特別室(別途料金要)に展示予定
(出所)「ローマ市公式観光サイト」、フランス大統領府等

2,500 円

外国人

※2026年3月から
市民以外料金を値上げ予定

0












自国民

◆国立劇場の再整備
○ 国立劇場については、二度の入札不成立(令和4年、5年)等を踏ま
え、整備内容の見直しが進められている。
○ 再整備に当たっては、伝統芸能の継承・発信の拠点としての価値を最大化
することによって自己収入を確保し、地域活性化の核になることが求められる。
<再整備にあわせた改善の方向性>
・ 民間事業者の創意工夫を活かした民間収益施設の併設
・ VIP席や飲食可能な特別席の設置等による収入の拡大
・ 来場者層の拡大
⇒ インバウンド向けコンテンツ(伝統芸能と食文化の融合体験の充実等)
・ クラウドファンディングなど寄附金の確保
・ バックステージツアーなどの非公演日の劇場の有効活用