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参考資料2 (36 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20250527/index.html |
出典情報 | 財政制度等審議会 財政制度等分科会(答申・報告書等) 激動の世界を見据えたあるべき財政運営(5/27)《財務省》 |
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資料Ⅳ-5-4
文化資源を活用した収益力向上Ⅰ
○
重要文化財等の保存・活用に要する費用には継続的に公費が投入されているが、その財源を支える人口が減少する中で、指定・
登録数は増加し続けており、予算額も増加傾向にある。同時に、地域の観光資源としての活用が期待されている。
○ 国所管の文化施設についても、自己収入率が低く、国費に大きく依存している状況。また、文化施設によって、公費の配分額に比
して収益力に大きな差が付いているのに加え、海外主要文化施設に比べて収益力が低い傾向。
○ 文化資源を持続的に継承するためには、それを活用した収益力向上を図ることが必要であり、文化財補助金について、自己収入
増を促す補助制度とするとともに、文化施設について、目的ごとの統廃合等による再編、自己収入・入場者数等による予算配分・
組織構成のメリハリ付けを強化することが必要ではないか。
◆文化財補助金予算額の推移 ◆文化施設の収支状況(国立劇場等(令和5年度))
◆国指定等文化財件数の推移
(件)
32,262
32,500
経常費用
(億円)
594
600
500
29,145
27,500
0 自己収入
20%
国立劇場公演等事業費
事業収入
運営費交付金収益
400
25,000
H30 R元 R2 R3 R4 R5 R6
21
(115億円)
445
14 1
95
(109億円)
経常収益
30,000
(億円)
1 15
56
30
18
3
60 国費による収入 90
一般管理費
寄附金収益
国からの受託事業収入
67%
120
雑損失等
その他
補助金等収益
◆(独)国立美術館における各館の収益能力差と国際比較
300
R元 R2
R3
R4
R5
R6
①入場料収入
②公費収益
①:②
国立美術館
12億円
52億円
0.23:1
うち東京国立近代美術館
3.2 億円
8.6億円
0.37:1
うち京都国立近代美術館
0.3億円
4.5億円
0.07:1
R7
(出所)文化庁資料を基に財務省作成
(注)文化財補助金予算額は、 「国宝重要文化財等保存・活用事業費補助金」、「史跡等購入費補助金」、
「国宝重要文化財等防災施設整備費補助金」の各年度当初予算+前年度補正予算の合計額
※いずれも、下記の寄付金
◆文化財補助金の交付例(令和6年度採択例)インセンティブの活用なし。
総事業費
総補助額
補助率
うち国立映画アーカイブ
0.3億円
6.3億円
0.05:1
A寺(世界遺産)
54億円
46億円
85%
うち国立西洋美術館
2.7億円
6.3億円
0.42:1
B寺(国宝)
9.7億円
6.3億円
65%
うち国立国際美術館
0.7億円
4.5億円
0.15:1
C寺(重要文化財)
5.5億円
3.6億円
65%
うち国立新美術館
5.0億円
4.7億円
1.07:1
D家(重要文化財)
1,400万円
1,190万円
85%
ルーヴル美術館
0.96億€(156億円)
1.03億€(168億円)
0.93:1
メトロポリタン美術館
0.53億$(80億円)
0.23億$(34億円)
2.36:1
(出所)令和5年度財務諸表((独)日本芸術文化振興会、(独)国立美術館)ルーヴル美術館活動報告書、メトロポリタン美術館HP、財務省調べ
(注1)国立劇場等:国立劇場、国立演芸場、国立能楽堂、国立文楽劇場、国立劇場おきなわ
(注2)日本円への換算は、令和7年度出納官レート(163円/1€ ,150円/1$)による。(注3)単位未満を各々四捨五入しているため、一致しない場合がある。
◆ 文化財修理等に対しての寄付金インセンティブについて(令和4年4月~)
【制度内容】 国宝・重要文化財の修理について、寄付やクラウドファンディングを活用した場合に、寄付等により資金調達した額(補助対象経費の20%を上限)
を補助額に加算可能とするインセンティブ制度。
【適用件数・寄付金額】 制度導入から3年間で適用件数が3件のみ(対象件数:338件)。寄付金合計額は約1,860万円。
文化資源を活用した収益力向上Ⅰ
○
重要文化財等の保存・活用に要する費用には継続的に公費が投入されているが、その財源を支える人口が減少する中で、指定・
登録数は増加し続けており、予算額も増加傾向にある。同時に、地域の観光資源としての活用が期待されている。
○ 国所管の文化施設についても、自己収入率が低く、国費に大きく依存している状況。また、文化施設によって、公費の配分額に比
して収益力に大きな差が付いているのに加え、海外主要文化施設に比べて収益力が低い傾向。
○ 文化資源を持続的に継承するためには、それを活用した収益力向上を図ることが必要であり、文化財補助金について、自己収入
増を促す補助制度とするとともに、文化施設について、目的ごとの統廃合等による再編、自己収入・入場者数等による予算配分・
組織構成のメリハリ付けを強化することが必要ではないか。
◆文化財補助金予算額の推移 ◆文化施設の収支状況(国立劇場等(令和5年度))
◆国指定等文化財件数の推移
(件)
32,262
32,500
経常費用
(億円)
594
600
500
29,145
27,500
0 自己収入
20%
国立劇場公演等事業費
事業収入
運営費交付金収益
400
25,000
H30 R元 R2 R3 R4 R5 R6
21
(115億円)
445
14 1
95
(109億円)
経常収益
30,000
(億円)
1 15
56
30
18
3
60 国費による収入 90
一般管理費
寄附金収益
国からの受託事業収入
67%
120
雑損失等
その他
補助金等収益
◆(独)国立美術館における各館の収益能力差と国際比較
300
R元 R2
R3
R4
R5
R6
①入場料収入
②公費収益
①:②
国立美術館
12億円
52億円
0.23:1
うち東京国立近代美術館
3.2 億円
8.6億円
0.37:1
うち京都国立近代美術館
0.3億円
4.5億円
0.07:1
R7
(出所)文化庁資料を基に財務省作成
(注)文化財補助金予算額は、 「国宝重要文化財等保存・活用事業費補助金」、「史跡等購入費補助金」、
「国宝重要文化財等防災施設整備費補助金」の各年度当初予算+前年度補正予算の合計額
※いずれも、下記の寄付金
◆文化財補助金の交付例(令和6年度採択例)インセンティブの活用なし。
総事業費
総補助額
補助率
うち国立映画アーカイブ
0.3億円
6.3億円
0.05:1
A寺(世界遺産)
54億円
46億円
85%
うち国立西洋美術館
2.7億円
6.3億円
0.42:1
B寺(国宝)
9.7億円
6.3億円
65%
うち国立国際美術館
0.7億円
4.5億円
0.15:1
C寺(重要文化財)
5.5億円
3.6億円
65%
うち国立新美術館
5.0億円
4.7億円
1.07:1
D家(重要文化財)
1,400万円
1,190万円
85%
ルーヴル美術館
0.96億€(156億円)
1.03億€(168億円)
0.93:1
メトロポリタン美術館
0.53億$(80億円)
0.23億$(34億円)
2.36:1
(出所)令和5年度財務諸表((独)日本芸術文化振興会、(独)国立美術館)ルーヴル美術館活動報告書、メトロポリタン美術館HP、財務省調べ
(注1)国立劇場等:国立劇場、国立演芸場、国立能楽堂、国立文楽劇場、国立劇場おきなわ
(注2)日本円への換算は、令和7年度出納官レート(163円/1€ ,150円/1$)による。(注3)単位未満を各々四捨五入しているため、一致しない場合がある。
◆ 文化財修理等に対しての寄付金インセンティブについて(令和4年4月~)
【制度内容】 国宝・重要文化財の修理について、寄付やクラウドファンディングを活用した場合に、寄付等により資金調達した額(補助対象経費の20%を上限)
を補助額に加算可能とするインセンティブ制度。
【適用件数・寄付金額】 制度導入から3年間で適用件数が3件のみ(対象件数:338件)。寄付金合計額は約1,860万円。