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参考資料2 (30 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20250527/index.html
出典情報 財政制度等審議会 財政制度等分科会(答申・報告書等) 激動の世界を見据えたあるべき財政運営(5/27)《財務省》
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資料Ⅳ-4-3

コストやニーズ等、様々な点を考慮した転作作物

○ 現状では飼料用米やWCS用稲には、転作作物として、10a当たり8~11万円という高額な支援(対応する10a当たりの販売
収入は2万円程度)が振り向けられているが、前述のとおり、他にも挑戦すべき米作りがあるのではないか。
○ 特に飼料用米(政府所有米穀を含む)は、国内で飼料として仕向けられる穀物の10%程度に過ぎない中で、毎年度約
2,000億円もの巨額の財政負担が生じている(現在の食料自給率38%に対し、飼料用米は0.4%ポイント相当)。他方、国
内で飼料として仕向けられる穀物の約8割を占める輸入とうもろこしは、市場価格で流通しており、財政支援は備蓄や急激な価格上
昇時の激変緩和に限定されている。
○ これまで生産・利用体制を構築してきた主な産地の実情等を踏まえる必要はあるが、実態としては畜産農家に直接供給されてい
るのは飼料用米の7%。他方、配合飼料工場等で加工され、流通しているものが大宗であることを踏まえると、転作の観点はもちろ
ん、飼料政策の観点からも、一律に高い単価で支援する必要性があるとは言えず、支援の是非を見直すことが適当。
国内で飼料として仕向けられる穀物に
占める飼料用米の割合と財政負担

主食用米・転作作物の所得比較
(令和6年度)
(単位:千円/10a)
主食用米

(130)

飼料として仕向けられる穀物
(令和5年度)

転作作物
飼料用米
(多収)

合計 1,424万t

WCS用稲

(133)

10.5%






29





101

(105)

41











130





その他 162万t
飼料用米 74万t
政府所有米殻(備蓄米・MA米)
75万t





20

販売
収入

20

73万t

配合飼料メーカー
139万t(93%)

畜産農家
10万t(7%)

(出所)農林水産省作成資料から財務省作成。
(注1)令和5年産の生産量。
(注2)ラウンドの関係で合計と内訳が一致しない場合がある。
(注3)数量は玄米トンで記載している。

飼料作物のコスト・価格比較
輸入とうもろこし

899億円
(注2)

生産コスト
(円/TDNkg)

取引価格
(円/TDNkg)

73

(出所)農林水産省作成資料から財務省作成。
(注)単位未満の関係上、計と内訳が一致しない場合がある。

輸入とうもろこし
1,113万t

8万t

2万t

99.2%






販売
収入

74万t ※
政府所有米殻
75万t

1,097億円
(注1)

【需要】150万t

66万t

飼料用米

合計 2,011億円

32

85

93

【供給】150万t

財政負担
(令和5年度実績)




113

米の飼料用としての供給量(令和5年度)

飼料用米

27(注1) <
54



200

(注2)

38~44

(注1)
(注2)
(注1)輸入とうもろこしについて、生産コストはUSDA/ERS「Commodity Costs and
15億円
Returns」(2023)から、為替レートは140円/ドルで算出。物材費、機械・修繕
(注3)
費、労働費等を含む。取引価格は令和5年度輸入価格(CIF価格)から算出。
(出所)農林水産省作成資料から財務省作成。
(注2)飼料用米については、「令和6年度経営所得安定対策等の概要」の飼料用米
(注1)水田活用の直接支払交付金のうち、飼料用米に充てられた金額。
(注2)備蓄米・MA米のうち飼料用に供された米に係る備蓄費用・売買差損(財務省試算)。 (標準単収)を基に、生産コストは経費(86,000円/10a)から、補助金は戦
略作物助成(80,000円/10a)から、取引価格は工場引き渡し価格30~35円
(注3)飼料穀物の備蓄に対する支援金額。
/kg(聞き取り)から算出。
(注4)数量は、玄米トンで記載している。