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令和6年度予算の編成等に関する建議 参考資料(3) (97 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20231120/zaiseia20231120.html
出典情報 令和6年度予算の編成等に関する建議(11/20)《財務省》
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資料Ⅱ-7-7

収入保険制度について

○ 収入保険制度は「保険方式」と「積立方式」の組合せで補填されるもの。保険方式は、保険金の受取実績に応じて保
険料率が改定され、加入者のリスクを保険料に反映する仕組みである一方、積立方式は、保険金の受取実績に関わら
ず、加入者が事前に積立金額を設定し、加入者負担の3倍の金額を国費から補助する仕組みとなっている。
○ そのため、令和元年の制度創設以降、支払金額の大幅な増加に併せて、国費による財政支出も大幅に増加。
⇒ 天候や自然災害等を含めてあらゆるリスクへの備えとなる収入保険制度は重要な仕組みではあるが、現状の仕組みのま
までは将来的にも財政負担が増加し続けることが見込まれるため、本制度が持続的に運営が可能となるよう、 積立方
式から保険方式への移行などの必要な見直しを進めていくべきではないか。
1.収入保険制度の概要

3.保険金及び特約補填金の支払金額等の推移

全ての農作物を対象に、農業者の経営努力では避けられない要因による
収入減少を、9割まで補償。
補償割合は、被保険者が予めいくつかのタイプから選択。また保険方式に
加えて、積立方式(特約補填金)を追加することも被保険者が選択可能。

(億円)
800

収入
減少額
過去5年間の平均
収入から、当年度の
収入を控除した額

被保険者負担 25%

国庫負担 75%
被保険者
負担 50%
国庫負担
50%

補償割合
90%

積立方式
(特約補填金)

保険方式

2.保険金及び特約補填金の保険料、積立金の算定方法


被保険者の保険料は受取実績に応じて、毎年、改定。ただし、激変
緩和措置(保険区分の上昇は年3区分まで)を設けている。
保険料(被保険者負担)=保険金額×保険料率÷2



積立金の被保険者負担は、積立金の受取実績に関わらず、補填
対象金額の一定割合で算出。
積立金(被保険者負担)=補填対象金額×25%

700
600
500

748
国庫負担(特約補填金)
国庫負担(保険金)
被保険者負担(特約補填金)
被保険者負担(保険金)

400

350

300
200
100
0

295

177

131

169

88

21

63
42

44
88

42

令和元年

令和2年

98

505
210

112
70

177

令和3年

112

令和4年

(出所)農林水産省資料から財務省作成

4.過去4年間で複数回、保険金・特約補填金を受け取った者への支払状況
経営体数

支払額

22,817経営体

1,252億円

過去4年間の支払総額(1,771億円)の約70%を占めている。