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令和6年度予算の編成等に関する建議 参考資料(3) (26 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20231120/zaiseia20231120.html
出典情報 令和6年度予算の編成等に関する建議(11/20)《財務省》
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価格上昇の要因(例:大型輸送ヘリCH-47)と調達価格の仕組み 資料Ⅱ-3-9
○ 大型輸送ヘリCH-47JA/J(チヌーク)は、直近で調達した令和2年度時点での単価76億円に対し、令和6年度要
求での単価は185億円[陸]、216億円[空]。
○ 陸自調達分の価格上昇+109億円の内訳は、①輸入部品等の価格上昇、為替による増(約30億円) ②グラスコッ
クピット化など、ボーイングの仕様変更(高度化)に伴う増(約40億円) ③「原価計算方式」における原価上昇及び
制度変更によるGCIP部分の増(約20億円)がある。また、この他に④ライセンス生産を通じた「初度費」の増加(計
353.4億円)がある。このように、価格の上昇は、「物価や為替の影響」だけでなく、調達制度等にも起因している。
○ なお、同機は、「プロジェクト管理」の対象外。なお、プロジェクト管理における分析評価でも、大きな機能変更等はベース
ライン変更の要因となり、為替等の影響は補正された上で評価されるため、同機が見直し対象となるとは限らない。
76億円
(R2)

+109億円

○「原価計算方式」では、製造原価に一定の経費率を加えて調達価格
を算出。令和5年度に制度改正をしてコスト変動率等を上乗せ。
○「初度費制度」では、試作調達又は生産開始の際に、設計費、試験
研究費、専用治工具、専用機械等を全額国費で負担。

185億円
(R6要求)

〈増額(+109億円)分の主な要因〉
直接材料費
(+63.2億円)
・為替レートの反映
+12.3億円
・輸入品(Boeing分)の高騰 +17.9億円
・仕様の追加・変更等
- グラスコックピット化等 +18.6億円
- その他の仕様変更
+14.4億円
加工費
(+2.1億円)
・グラスコックピット化等による仕様変
更に伴う工数増
+2.1億円
GCIP等
(+20.3億円)
・コスト変動調整費(5%) +6.2億円
・経費率等変更による増
+7.0億円
・計算対象の原価増に伴う増 +7.1億円
官給品費等
(+16.8億円)
・グラスコックピット化等による仕様変
更に伴う初度部品の増加 +16.8億円
(注)上記の他、④初度費353.4億円の要求あり
(防衛省からの聞き取り)

①物価高騰、
円安による増

「原価計算方式」のイメージ

製造原価
②製造元の仕様
変更に伴う増
③GCIP部分
の増

一般管理及び販売費
(GC)

総原価

(製造原価×GC率)

販売直接費

構 成 要利子(I)


GC率:企業の過去の一般管理及び
販売費実績等を勘案し毎年度設定
I率:市場から資金調達する場合の
標準金利等を勘案し毎年度設定
※ コスト変動調整率分を除く

(総原価※×I率)
利益(P)
(総原価※×P率)
梱包輸送費






調




「令和4年度予算」
GC率:11.3%
I率: 0.06%
P率: 7.2%

「令和5年度予算」
GC率:15.3%
I率: 0.08%
P率: 5-10%の範囲
コスト変動調整率:平均3%