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令和6年度予算の編成等に関する建議 参考資料(3) (59 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20231120/zaiseia20231120.html
出典情報 令和6年度予算の編成等に関する建議(11/20)《財務省》
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若手研究者の活躍機会の多様化に向けた取組②(大学における人事・組織改革)資料Ⅱ-5-15


若手研究者の登用が進まない現状を打破するため、人事制度(自校出身者が本務教員となりやすい)や研究
費等の配分方法(間接経費の配分額が固定的)に係る改革を行う大学等を積極的に評価すべき。

◆大学間の人材流動性
●大学本務教員の自校出身者比率
【各大学への文科省聞き取り結果】

大学

自校出身
教員割合

大阪大学
京都大学
東京工業大学
東北大学

44%
63%
35%
48%

(出所)第1回 世界と伍する研究大学専門調査会
(2021年3月)資料

(参考)東京大学
(参考)カリフォルニア大学

78%
22%

(出所)東京大学は「日本の大学研究室の継代方式に
関する研究」(森近・柴山、2011)による平成15年の
数値。また、カリフォルニア大学は、科学技術・学術審議
会人材委員会 第二次提言(平成15年6月)による。

●内部からの人材登用(アカデミック・
インブリーディング)に関する実証分析
・ 自らの研究室の卒業生の割合が
高いほど、その研究室の論文生産数
は低くなる傾向
・ 外部出身者は、教授に昇進して以
前の研究室の主催者(PI)から独
立する年に大きく研究課題が変化す
るのに対し、研究室内部の出身者は、
PIの地位を得た後も過去の研究課
題の慣性が働く傾向
(出所 )Morichika, N., & Shibayama, S. (2015).
Impact of inbreeding on scientific productivity: A
case study of a Japanese university department.
Research Evaluation, 24(2), 146-157.
(注)論文生産や研究課題に関し、東大薬学部の研究室メ
ンバーの経歴を用いて実証分析。

◆研究費を獲得した研究者に
必要な間接経費が配布されているか
間接経費を
本部に集約

配布

本部経費
部局A
部局B

大学本部
間接経費

(直接経費の30%)

直接経費

※間接経費の使用例
・人件費
・技術職員配置
・共用設備整備
・消耗品費
・特許出願費用 など

間接経費※

直接経費

(参考)「競争的研究費の間接経費の執行に係る共通指針」(競争的研
究費に関する関係府省連絡会申し合わせ)において、「被配分機関の長
の責任の下で、使用に関する方針等を作成し、それに則り計画的かつ適
正に執行するとともに、使途の透明性を確保すること」とされている。