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令和6年度予算の編成等に関する建議 参考資料(3) (37 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20231120/zaiseia20231120.html
出典情報 令和6年度予算の編成等に関する建議(11/20)《財務省》
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資料Ⅱ-4-6

諸外国におけるODAの見直し①

○ 各国においても、ウクライナ情勢等による国際情勢の変化や自国の経済状況を踏まえ、ODAの規模だけでなく、使
途や、執行方法を抜本的に見直し、優先順位を付けた対応を模索。より機動的で柔軟な運用を目指す。
英国
総額の見直し
 英国では、新型コロナによる債務残高の急増を受け、将来世代の負担を避けるべくODA総額を2021年に大幅削減し、対GNI
比で0.5%程度とすることを発表(2015年に法律でODA総額を対GNI比0.7%とする旨が規定されているが、今回はその暫定措
置となる)。①日々の支出を借金をせずにまかなえるようになったとき、②公的な債務残高が対GDP比で減少したときに従来の
水準に戻すとしており、2022年11月時点では、0.7%水準に戻れるのは「早くても2027年度以降」との見解を政府は示している。
 足もとでは、ウクライナ等の避難民受入れのための自国内支出がODA支出全体の3分の1程度を占めており、海外への支援が制
限される状況。
英国のODAの推移
(億ポンド)
(%)
戦略の見直し:分野・支援方法に関する優先順位付け
160
0.8
 2022年5月に、今後10年間のODA指針となる「国
際開発戦略」を公表。女性・女子の支援、最も必要な
層への人道的援助の提供、気候変動、自然、国際保
健に関する活動とともに、「投資の実行」が主軸に据え
られた。「誠実かつ信頼のある投資」を行うことを宣言し、
低・中所得国の開発促進手段として英国との貿易促
進を記載。

 あわせて、よりコントロールを利かせ、地政学的パート
ナーに的を絞れるように、国際機関への支出から二国
間支援への再配分も記載(2025年までに二国間支
援の割合75%を目指す。他方、2022年の時点で避
難民支援の増額により二国間支援が75.3%(前年
63.3%)に大幅増加)。

145

ODA総額
系列1

140

0.7
0.7
128

系列2
対GNI比

120

114

100

0.5

80

0.6
0.5

0.5

0.4

60

0.3

40

0.2

20

0.1

0

0.0
1990

1995

2000

2005

2010

2015

2020

(出所)英国外務・英連邦・開発省「Statistics on International Development: Final UK Aid Spend 2022」(2023年9月)。