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提案書07(1200頁~1401頁)医療技術評価・再評価提案書 (94 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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④普及性の変化
※下記のように推定した根拠

現在は保険適応外のため、症例数は0例とした。2019年に全国で実施された造血細胞移植件数は5,860例。100日生存率がおよそ90%であり、ステロ
イド治療を要す慢性GVHDの発症率を35%(臍帯血移植:25%, 骨髄/末梢血幹細胞移植:45%)と推計すると1,850例程度の対象候補者数となる。 その
中で、専門的なリハビリテーションの併用が望ましい患者を20%として試算すると370人/年となる(2021年-2022年度に当院で移植を実施した症例
のうち、非再発死亡増加と相関するとされる「退院時の6分間歩行距離低下が50m以上」を満たした割合が24%であった)。退院後(移植後3ヶ月)〜
移植後1年まで9ヶ月間で1人あたり36回(4回/月)リハビリテーションを実施、算定したとすると370 x36 = 13,320回と推定される。

見直し前の症例数(人)

0

見直し後の症例数(人)

370

見直し前の回数(回)

0

見直し後の回数(回)

13,320

年間対象者数の
変化

年間実施回数の
変化等

⑤医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)

・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

既に入院中に実施されている「がん患者のリハビリテーション」を外来で継続する内容であり、習熟度には問題ない

施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体 十分な経験を有する専任の常勤医師が1名以上勤務
制等)
人的配置の要件
現行の算定要件を踏襲し、リハビリテーション専任の医師とがん患者のリハビリテーションに関する適切な研修を修了したリハビリ専門スタッフ
(医師、看護師等の職種や人数、専門 が施行することとする。
性や経験年数等)
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の がんのリハビリテーション診療ガイドライン
要件)

⑥安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

運動機能が低下した症例に対するリハビリテーションであるため理論的には転倒などのリスクが想起されるが、2報の運動療法に関するランダム
化比較試験において、転倒およびその他の有害事象(疼痛、嘔気・嘔吐、睡眠障害、倦怠感の増強)の増加は示されておらず、経験を積んだスタッ
フによる適切な監督下では安全に実施可能と考えられる。

⑦倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

倫理的な問題はないと考える。造血細胞移植推進拠点病院の優先的に取り組むべき事業として「就労支援」が設定されており、社会復帰に向けた
運動療法を外来で継続することは、復職率向上の目標に適う内容であると考える。

⑧点数等見直し
の場合

見直し前
見直し後
その根拠





区分
⑨関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(当該医療
技術を含む)



区分をリストから選択

番号
技術名




具体的な内容


増(+)

プラスマイナス
⑩予想影響額

予想影響額(円)

27,306,000

その根拠

1単位(205点)x10円x370人x36回

備考

身体機能回復により、合併症発症率低下→医療費削減効果及び復職率上昇→社会保障費の抑制効果が期待される。

⑪算定要件の見直し等によって、新たに使用される医薬
品、医療機器又は体外診断薬

なし

⑫その他

なし

⑬当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

なし

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