よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


提案書07(1200頁~1401頁)医療技術評価・再評価提案書 (169 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

研究結果

⑤ ④の根拠と
なる研究結果等

3
ガイドライン等での位置づけ

⑥普及性

参考文献等参照:エビデンスレベルはⅢとしたが、様々なレベルの研究が存在する。

年間対象患者数(人)
国内年間実施回数(回)

ガイドライン等での記載なし(右欄にガイドライン等の
改訂の見込み等を記載する。)
236,414人/年
205,688回/年

※患者数及び実施回数の推定根拠等

年間対象患者数の推定根拠
a) 肺切除術(K511)、胸腔鏡下肺切除術(K513)、肺悪性腫瘍手術(K514)、胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(K514-2)の件数…71,789件/

※第7回NDBオープンデータより。肺切除に際して癒着等の評価は1回行われ、患者数=診断実施回数と想定。
b) 肺血流シンチグラフィ年間実施回数=20,099回/年
※第8回全国核医学診療実態調査報告書より。肺血流疾患年間患者数は肺血流シンチグラフィの実施回数に等しいと想定。
c) 閉塞性/拘束性肺疾患(COPD及び喘息)の患者数=113,800人/年
※令和2年(2020)患者調査より。
d) 中枢気道虚脱(ECAC)の患者数=30,726人/年
※文献(*)より、COPD及び喘息の27%とされる。ただし、検査回数はCOPD及び喘息患者に対して実施済みであり
その時点でECACが診断できることから、実施回数はc)に含まれると考えられる。
上記a)-d)の合計で患者数は236,414人/年となり、診断回数はa)-c)の合計の205,688回/年とした。
(*)文献:Alexandros M, et. al. Detection and diagnosis of large airway collapse: a systematic review. ERJ Open
Res 2021; 7: 00055-2021

⑦医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)

撮影については、単純X線の撮影経験がある放射線技師にて撮影可能である。一方、呼吸機能、肺循環機能などの動きの検査
となることから、撮影に際し、体動の抑制や撮影のサポートを要するため、技師および看護師の手技が必要となり、使用にあ
たっては、ある程度の習熟は必要となる。
読影/診断については、対象疾患の診療や各種画像の読影が可能な医師であり、さらに新規画像診断の位置づけから読影技術
の習熟が必要となる。

・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体制
等)
人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門性や
経験年数等)
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の要
件)

対象となる疾患の診療が行える診療科、診療医、画像診断医、単純X線の撮影が行える放射線技師など必要なスタッフがいる
こと。
対象となる疾患の診療が行える診療科、診療医、画像診断医、単純X線の撮影が行える放射線技師など必要なスタッフがいる
こと。
特になし

⑧安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

撮影時にX線による放射線被ばくが加わるが、この撮影による被ばく量は人体に傷害を引き起こすことがない程度の線量(約
1.9mGy)以下であることを確認済みである。生命倫理・安全対策として、1検査の撮影当たり胸部単純X線撮影ガイダンスレ
ベル2方向(正面+側面)撮影のガイダンス線量(1.9mGy)以下であり、一般的な胸部CT検査の被ばく線量の1/8程度の撮影条
件を設定しており安全である。

⑨倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

特に問題なし

妥当と思われる診療報酬の区分
点数(1点10円)

⑩希望する診療
報酬上の取扱い

関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(③対象疾
患に対して現在
行われている医
療技術を含む)


2,080点

その根拠

(ここから)外保連試案データ--------------------------外保連試案費用(人件費+償還できない材料等):20,790円
外保連試案2022掲載ページ:2024収載予定
外保連試案ID(連番):R16-45-2430
技術度:C 医師(術者含む):0 看護師:1 その他(技師):1 所要時間(分):50分
------------------------------------------------------------------(ここまで)
本技術に要するコストを外保連試案(2022年度版の時間単価条件等)のベースで算出すると、23,423円と試算される。
本技術における機器使用料は、一般撮影FPD、検査室使用料はD室にて算定している。撮影検査においては、呼吸機能、肺循環
機能などの動きの検査となることから、撮影に際し、体動の抑制や撮影のサポートを要するため、技師および看護師の手技が
必要となり、さらに検査時間、占拠時間は、単純撮影に対し数倍の時間を要する。診断画像を供給するには、解析による可視
化・定量化を伴うため、画像処理が必要となる。画像診断においては、従来にない生体の動きの読影技術を要するため必要な
技術度は高いと考える。当該技術は、新しい画像診断技術として提案するものであり、造影剤、RI等が不要な高度な画像診断
であるため、外保連試案の算出方法に照らしても上記点数は妥当と考える。

区分
番号
技術名


200ほか
コンピュータ断層撮影(CT撮影)

具体的な内容

下記「その根拠」欄に記載の通り。

プラスマイナス
予想影響額(円)

3,450,000,000円

増(+)

当技術にかかる年間医療費は、国内年間実施回数(205,688回/年)に、希望する診療報酬(2,342点)を乗じた値を10倍して48.1
億円/年と算定した。
次に、肺切除とCOPDおよび喘息、ECACにかかる既存の医療費を以下の通り算定し、上記から差し引く。なお、肺循環疾患の肺
血流シンチグラフィについては、必ずしも当技術が代替するものではないと考え、上記から差し引く対象とはしていない。

予想影響額

その根拠

・肺切除の従来診断技術による診療報酬:CT診断(64列-)1,000点
1,000点/人×10円×71,789人/年=717,890,000円/年
・COPDおよび喘息の従来診断技術による診療報酬:スパイロメトリー等分析(肺気量分画測定、フローボリュームカーブ、呼
気ガス分析の合計)290点
290点/人×10円×113,800人/年=330,020,000円/年
・ECACの従来診断技術による診療報酬:CT診断(64列-)1,000点
1,000点/人×10円×30,726人/年=307,260,000円/年
以上小計 13.6億円/年
・当技術にかかる年間医療費から、従来技術によってかかっていた医療費小計を差し引くと、34.5億円/年の増加となる。

備考

なし

1368