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文教・科学技術 (21 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/20251111zaiseia.html |
| 出典情報 | 財政制度等審議会 財政制度分科会(11/11)《財務省》 |
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教育の質の評価②
高等教育
(私立大学)
「②学生への付加価値」の観点では、卒業時の学修成果を各大学が設定する目標への達成状況によって評価するのでは横並
びでの評価とならないため、学生が進路選択の際に活用できるよう、同系統の学部間で比較するための共通の評価軸を設定する
ことが重要。
○ 「③地域・社会で求められる人材育成」の観点では、令和7年度より地域への貢献度に応じて私学助成のメリハリを強化する仕
組みを導入していることも踏まえ、その運用結果を踏まえつつ、できるだけ定量的な指標となるよう各地域において必要な人材の具
体化・評価項目の高度化を進めることで、地域貢献が十分でない大学の存続を安易に肯定する制度とならないようにすべき。
○
◆日本高等教育評価機構の評価報告書
(同機構は最も多くの私大の評価を実施)
…学修成果の目標、その達成度合いの評価方法のいずれについても大学が
独自に設定しているため、比較することは困難。
【基準項目3-3(学修成果の点検・評価)に関する評価】
※A大学、B大学はいずれも教育学部を設置する都内の大規模大学。それぞれの
評価報告書から該当箇所を抜粋。
評価
理由
◆私学助成における、地方中小大学の単価設定の評価項目
…令和7年度より、地方中小大学を対象に、以下に対応する取組を
行っている場合は私学助成を重点的に配分する仕組みを導入。
(1)地方企業就職率(高ければ加点)
(2)自治体・産業界からの受託研究数(多ければ加点)
A大学
B大学
基準を満たしている
基準を満たしている
(3)自治体との人材育成に係る協定の状況(締結していれば加点)
ディプロマ・ポリシーを踏ま 学修前と学修後の双方における外
えた学修成果を明示するとと 部アセスメントテストの実施によ (4)自治体等の要望による人材育成プログラムの開講状況
もに、アセスメント・ポリシ り、三つのポリシー(※)を踏ま
(プログラム等を開講していれば加点)
ーを策定し、それに基づき、 えた学修成果の把握を行っている。
キャンパスごとの自己点検・ テストの結果は学生に返却され、 (5)自治体、産業界からの財政支援の状況(支援があれば加点)
自己評価委員会やFD 委員会、 フォローアップ講座を通じて、学
若しくは各学部・学科におい 修及び生活に関する助言を行って
て、学修成果及び三つのポリ いる。 IR ・アーカイブスセン
シーの達成状況を点検・評価 ターでは、 GPA に関する各種
している。また、学生の学修 データの経年変化を 追跡すること
状況・資格取得状況・就職状 により、学修成果の点検を行って
況の調査、学生の意識調査、 いる。
学修行動調査、卒業時の満足
度調査などを実施し、学修成 ※ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポ
リシー、アドミッション・ポリシーのこと
果を点検・評価している。
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高等教育
(私立大学)
「②学生への付加価値」の観点では、卒業時の学修成果を各大学が設定する目標への達成状況によって評価するのでは横並
びでの評価とならないため、学生が進路選択の際に活用できるよう、同系統の学部間で比較するための共通の評価軸を設定する
ことが重要。
○ 「③地域・社会で求められる人材育成」の観点では、令和7年度より地域への貢献度に応じて私学助成のメリハリを強化する仕
組みを導入していることも踏まえ、その運用結果を踏まえつつ、できるだけ定量的な指標となるよう各地域において必要な人材の具
体化・評価項目の高度化を進めることで、地域貢献が十分でない大学の存続を安易に肯定する制度とならないようにすべき。
○
◆日本高等教育評価機構の評価報告書
(同機構は最も多くの私大の評価を実施)
…学修成果の目標、その達成度合いの評価方法のいずれについても大学が
独自に設定しているため、比較することは困難。
【基準項目3-3(学修成果の点検・評価)に関する評価】
※A大学、B大学はいずれも教育学部を設置する都内の大規模大学。それぞれの
評価報告書から該当箇所を抜粋。
評価
理由
◆私学助成における、地方中小大学の単価設定の評価項目
…令和7年度より、地方中小大学を対象に、以下に対応する取組を
行っている場合は私学助成を重点的に配分する仕組みを導入。
(1)地方企業就職率(高ければ加点)
(2)自治体・産業界からの受託研究数(多ければ加点)
A大学
B大学
基準を満たしている
基準を満たしている
(3)自治体との人材育成に係る協定の状況(締結していれば加点)
ディプロマ・ポリシーを踏ま 学修前と学修後の双方における外
えた学修成果を明示するとと 部アセスメントテストの実施によ (4)自治体等の要望による人材育成プログラムの開講状況
もに、アセスメント・ポリシ り、三つのポリシー(※)を踏ま
(プログラム等を開講していれば加点)
ーを策定し、それに基づき、 えた学修成果の把握を行っている。
キャンパスごとの自己点検・ テストの結果は学生に返却され、 (5)自治体、産業界からの財政支援の状況(支援があれば加点)
自己評価委員会やFD 委員会、 フォローアップ講座を通じて、学
若しくは各学部・学科におい 修及び生活に関する助言を行って
て、学修成果及び三つのポリ いる。 IR ・アーカイブスセン
シーの達成状況を点検・評価 ターでは、 GPA に関する各種
している。また、学生の学修 データの経年変化を 追跡すること
状況・資格取得状況・就職状 により、学修成果の点検を行って
況の調査、学生の意識調査、 いる。
学修行動調査、卒業時の満足
度調査などを実施し、学修成 ※ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポ
リシー、アドミッション・ポリシーのこと
果を点検・評価している。
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