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材-2医療機器・医療技術 (38 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_62378.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 保険医療材料専門部会(第130回 8/27)《厚生労働省》 |
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5.(1)医療機関と連携したサージカルスモーク対策の推進について
排煙装置無し
サージカルスモークとは主に手術時における電気メスやレーザー等の
エネルギーデバイス使用時に発生する煙状の副産物である。
サージカルスモークには揮発性有機化合物 (シアン化水素、ホルムアルデ
ヒド)を含む150種類以上の化学物質が含有され、1gの組織焼灼にて発生
したサージカルスモークにはフィルターなしのタバコ6本分と同等の毒性、
変異原性物質が含まれ、形成外科手術で1日に発生するサージカルスモーク
の変異原性はタバコ30本分に相当すると言われている。※1
サージカルスモークの粒子径は小さく一般的な医療用マスクで吸入を防ぐ
ことができない。また目や皮膚への暴露も防ぐことができない。
手術室看護師は、一般人の約2倍の頻度で呼吸器症状を訴えており、これは
サージカルスモークへの曝露による影響が示唆される結果とされている※2
排煙装置有り
内視鏡下胆嚢摘出術をうけた患者では、2時間以内の短時間の手術でも、
サージカルスモークが腹膜から吸収され、ベンゼンやトルエンの術後尿中
の排泄濃度が上昇することが知られている。※3
日本手術医学会より発行されている手術医療の実践ガイドライン(改訂
第三版)においても「サージカルスモークに対して,排煙装置の配備が
望ましい。」と謳われている。
サージカルスモークの有害性に関する懸念は、手術に従事する看護師・
麻酔科医・医師・臨床工学技士など、多職種の医療従事者によって示唆
されており、実際の医療現場での問題として認識されている。
※1 HILL, D. S., et al. Surgical smoke–a health hazard in the operating theatre: a study to quantify exposure and a survey of the use of smoke extractor systems in UK plastic surgery units. Journal of
plastic, reconstructive & aesthetic surgery, 2012, 65.7: 911-916.
※2 BALL, Kay; GILDER, Richard E. A mixed method survey on the impact of exposure to surgical smoke on perioperative nurses. Perioperative Care and Operating Room Management, 2022, 26: 100232.
※3 DOBROGOWSKI, Miłosz, et al. Chemical composition of surgical smoke formed in the abdominal cavity during laparoscopic cholecystectomy–assessment of the risk to the patient. International
journal of occupational medicine and environmental health, 2014, 27.2: 314-325.
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排煙装置無し
サージカルスモークとは主に手術時における電気メスやレーザー等の
エネルギーデバイス使用時に発生する煙状の副産物である。
サージカルスモークには揮発性有機化合物 (シアン化水素、ホルムアルデ
ヒド)を含む150種類以上の化学物質が含有され、1gの組織焼灼にて発生
したサージカルスモークにはフィルターなしのタバコ6本分と同等の毒性、
変異原性物質が含まれ、形成外科手術で1日に発生するサージカルスモーク
の変異原性はタバコ30本分に相当すると言われている。※1
サージカルスモークの粒子径は小さく一般的な医療用マスクで吸入を防ぐ
ことができない。また目や皮膚への暴露も防ぐことができない。
手術室看護師は、一般人の約2倍の頻度で呼吸器症状を訴えており、これは
サージカルスモークへの曝露による影響が示唆される結果とされている※2
排煙装置有り
内視鏡下胆嚢摘出術をうけた患者では、2時間以内の短時間の手術でも、
サージカルスモークが腹膜から吸収され、ベンゼンやトルエンの術後尿中
の排泄濃度が上昇することが知られている。※3
日本手術医学会より発行されている手術医療の実践ガイドライン(改訂
第三版)においても「サージカルスモークに対して,排煙装置の配備が
望ましい。」と謳われている。
サージカルスモークの有害性に関する懸念は、手術に従事する看護師・
麻酔科医・医師・臨床工学技士など、多職種の医療従事者によって示唆
されており、実際の医療現場での問題として認識されている。
※1 HILL, D. S., et al. Surgical smoke–a health hazard in the operating theatre: a study to quantify exposure and a survey of the use of smoke extractor systems in UK plastic surgery units. Journal of
plastic, reconstructive & aesthetic surgery, 2012, 65.7: 911-916.
※2 BALL, Kay; GILDER, Richard E. A mixed method survey on the impact of exposure to surgical smoke on perioperative nurses. Perioperative Care and Operating Room Management, 2022, 26: 100232.
※3 DOBROGOWSKI, Miłosz, et al. Chemical composition of surgical smoke formed in the abdominal cavity during laparoscopic cholecystectomy–assessment of the risk to the patient. International
journal of occupational medicine and environmental health, 2014, 27.2: 314-325.
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