よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


提案書09(1601頁~1801頁)医療技術評価・再評価提案書 (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

「救命のための骨髄路確保」について
【技術の概要】

上腕骨近位部

現状のG008 骨髄(内)注射は救命処置を前提として算定さ
れていない。末梢静脈路確保困難時の骨髄路確保につい
ては、外傷初期診療ガイドラインJATEC改訂第6版やJRC蘇
生ガイドライン(2020)だけでなく、アメリカ心臓協会ガイドラ
イン(2020)、ヨーロッパ蘇生協議会ガイドライン(2021)、英
国NICE外傷ガイドライン(2015)など広く推奨されている。

大腿骨遠位部(小児のみ)
脛骨近位部
脛骨遠位部

【対象疾患名】
(1)心肺停止
(2)ショック
(3)低血糖症・その他の場合
であって、かつ
緊急で救命のために
薬剤投与が必要な場合

【現在当該疾患に対して行われている治療との比較】
骨髄路確保により生存率の向上が期待できる。
末梢静脈路確保、中心静脈路確保、骨髄路確
保に要する時間はそれぞれ3.6分、15.6分、1.5
分と報告されており、救急において骨髄路確
保が極めて有効であることを裏付けている。
末梢静脈路確保の成功率は73.7%と報告さ
れており、残りの26.3%について骨髄路確保
が試みられることになる。骨髄穿刺全体の不
成功率は10%未満と報告されている。

末梢静脈路あるいは骨髄路確保により薬物
投与経路を確保できた場合の30日後生存率
は、英国での院外救急救命における大規模
ランダム化試験にてエピネフリン投与時と非
投与時(プラセボ群)でそれぞれ3.2%と2.4%
と有意に優れていた(p=0.02)

【診療報酬上の取扱い】J 処置 1,750点
6歳未満の乳幼児に対して行った場合は、乳幼児加算として、500点を所定点数に加算する。
1605