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提案書09(1601頁~1801頁)医療技術評価・再評価提案書 (188 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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⑦医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)

・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

従来の気管支鏡検査に加えて色素噴霧及びマイクロコイルの留置(必要時)が必要となるが、手技的に複雑なものではなく、
技術的には確立されており、すでに多くの施設で実施されている。気管支鏡専門医またはこれに準ずる技術を持つ医師(呼吸
器外科専門医、呼吸器学会専門医など)がいる施設であれば容易に実施可能である。施設基準は特に設ける必要はないと考え
る。

施設の要件
呼吸器内科または呼吸器外科の標榜があり、気管支鏡検査および呼吸器外科手術が日常的に実施されている施設での実施が望
(標榜科、手術件数、検査や手術の体制 ましい。必要な設備についても通常の気管支鏡検査に必要な透視室があれば実施可能である。
等)
人的配置の要件
呼吸器内科専門医または呼吸器外科専門医1名以上を含めた2名以上の医師で実施することが望ましい。また本手技実施時には
(医師、看護師等の職種や人数、専門性 看護師の補助があるのが望ましい。
や経験年数等)
その他
本手技実施にあたっては基本的に、日本呼吸器内視鏡学会安全対策委員会により編集された『呼吸器内視鏡学会手引き書 第3
(遵守すべきガイドライン等その他の要 版 呼吸器内視鏡診療を安全に行うために』に従う。
件)

⑧安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

リスクは通常の気管支鏡検査とほぼ同等と考えられ、過去の研究結果から合併症の発生頻度は、肺炎(0.2-0.4%), 発熱によ
る手術延期(0.2%)、治療が必要な気胸(0.1%)、治療不要の気胸(3.6%)、治療不要の縦隔気腫(0.6%)、治療不要の肺胞出
血(1.0%)などとなっている。

⑨倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

問題ない



妥当と思われる診療報酬の区分
点数(1点10円)

⑩希望する診療
報酬上の取扱い
その根拠

5,623
(ここから)外保連試案データ--------------------------外保連試案費用(人件費+償還できない材料等):56,226円
外保連試案2022掲載ページ:308
外保連試案ID(連番):T71-07000
技術度:C 医師(術者含む):2 看護師:1 その他:1 所要時間(分):30
------------------------------------------------------------------(ここまで)
色素マーキングについては、類似技術の点数(D415 経気管肺生検法、4,800点)およびそのガイドシース加算500点との類似性
を考慮し、複数個所への手技であうことも考慮して妥当と思われる。

区分
関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(③対象疾
患に対して現在
行われている医
療技術を含む)

その他(右欄に記載する。)

番号
技術名

該当せず

具体的な内容

CTガイド下肺マーキング(フックワイヤー法など)は点数化されておらず、実際にはCT撮影の費用などが算定されている。

プラスマイナス
予想影響額(円)

25,000,000.00

その根拠

5,000点×500件(1年間の国内件数)×10円=25,000,000円

備考

従来の入院コストに当該手技料が加わるが、より低侵襲な方法を行うことでコスト削減できる。
5000点×500件(1年間の国内件数)×10円=25,000,000円
先行研究のデータを基にすると、年間に予想される500件のうち、胸腔鏡下肺葉切除を避けて、より低侵襲な胸腔鏡下区域切
除を実施できる症例が約70件、胸腔鏡下部分切除を実施できる症例が約50件、胸腔鏡下区域切除を避けて胸腔鏡下部分切除を
実施できる症例が約90件あると試算される。これによって①手術費用の削減、②麻酔管理料の削減、③入院コストの削減が予
想される。
①手術料に関して
肺悪性腫瘍に対する手術(K514)において、胸腔鏡下肺葉切除(K514 3:72,640点)、胸
腔鏡下区域切除(K514 2:69,250点)、胸腔鏡部分切除(K514 1:60,350点)であるため、
胸腔鏡下肺葉切除→胸腔鏡下区域切除(69,250-72,640)点×10×70=-3,390×10×70=-2,373,000円
胸腔鏡下肺葉切除→胸腔鏡部分切除(60,350-72,640)点×10×50=-12,290×10×50=-6,145,000円
胸腔鏡下区域切除→胸腔鏡部分切除(60,350-69,250)点×10×90=-8,900×10×90=-8,010,000円
これより、全体で-16,528,000円となる。
②術中の分離肺換気に関して
「L008 マスク又は気管内挿管による閉鎖循環式全身麻酔 注2」に該当し、2時間以内:12,200点、2時間以上で30分又は
その端数毎:1,200点となっている。分離肺換気は、肺葉切除で約2.5時間:13,400点、区域切除で約3.5時間:14,600点、部
分切除で約1時間:12,200点とすると、
胸腔鏡下肺葉切除→胸腔鏡下区域切除(14,600-13,400)点×10×70=1200点×10×70=+840,000円
胸腔鏡下肺葉切除→胸腔鏡部分切除(12,200-13,400)点×10×50=-1,200点×10×50=-600,000円
胸腔鏡下区域切除→胸腔鏡部分切除(12,200-14,600)点×10×90=-2,400点×10×90=-2,160,000円
これより、全体で-1,920,000円となる。
③入院期間に関して
肺悪性腫瘍がDPCで第Ⅰ日(6日まで):2,803点/日、第II日(7日から12日まで):
2,072点/日、第III日(13日から30日まで):1.071点/日として、手術2日前入院、肺部分切除で術後4日目退院(入院合計
日数6日)、肺区域切除で術後6日目退院(入院合計日数8日)、肺葉切除で術後7日目退院(入院合計日数9日)とすると、
胸腔鏡下肺葉切除→胸腔鏡下区域切除:(8-9)日×2,072点×10×70=-1,450,400円
胸腔鏡下肺葉切除→胸腔鏡部分切除:(6-9)日×2,072点×10×50=-3,108,000円
胸腔鏡下区域切除→胸腔鏡部分切除:(6-8)日×2,072点×10×90=-3,729,600円
これより、全体で-8,288,000円となる。

予想影響額

増(+)

⑪提案される医療技術において使用される医薬品、医療機
器又は体外診断薬
色素(インジゴカルミン、ジアグノグリーンなど)、気管支鏡、気管支噴霧カテーテル、マイクロコイル
(主なものを記載する)
⑫提案される医療技術の海外における公的医療保険(医療
保障)への収載状況

2)調べたが収載を確認できない

1)を選択した場合は、下の欄に詳細を記載。

※ 該当する場合、国名、制度名、保険適用上の特徴
(例:年齢制限)等
⑬提案される医療技術の先進医療としての取扱い

a. 承認を受けている

1788