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提案書09(1601頁~1801頁)医療技術評価・再評価提案書 (101 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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特になし

1a

ガイドライン等での位置づけ

⑥普及性

年間対象患者数(人)
国内年間実施回数(回)

ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
る。)

■名称:消化器外科SSI予防のための周術期管理ガイドライン
2018(Mindsに掲載されている)
■発行年:2018年
■発行団体名:日本外科感染症学会
1. 術中保温:エビデンスレベル B/推奨度 2a
2. 創縁保護:エビデンスレベル A/推奨度 2a
3. 抗菌吸収糸: エビデンスレベルB/推奨度 2a

246,566
246,566

※患者数及び実施回数の推定根拠等

NDBオープンデータから、対象領域における手術件数を算出。ほとんどの手術が単回手術であると考えられることから、手
術件数=対象患者数として計算を行った。対象手術はJANISのSSIサーベイランスよりSSI発症頻度の高い手術を選定した。
・食道領域:K527, K529, K529-2, K529-3
・肝胆膵領域:K675, K677, K677-2, K695, K695-2, K702, K702-2, K703、K703-2, K704
・下部消化管領域:K639, K639-3, K645, K716, K716-2, K718, K718-2, K719, K719-2, K719-3, K719-5, K726, K726-2,
K732, K740, K740-2
上記のKコードを対象手術とした場合、対象手術数は246,566件となる(第6回NDBオープンデータより)

⑦医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)

本邦におけるSSI予防対策は日本外科感染症学会をはじめとする消化器外科系列の学会でその予防対策の実践と評価の研究
が多く取り上げられてきた。2018年には日本外科学会,日本消化器外科学会,日本肝胆膵外科学会,日本感染症学会ならび
に外部評価委員に,ガイドラインの評価を受けたうえで、日本外科感染症学会が「消化器外科SSI予防のための周術期管理
ガイドライン」を刊行し、本邦の医療実態とエビデンスに基づく予防対策技術を評価し推奨している。
また、SSIはその発生頻度から、メジャーな合併症として広く認知されている。消化器外科領域におけるSSIのうち、約60%
は創部SSIとされており、創部SSI予防はこのガイドラインによって介入策が明確であり医療技術を標準化/均てん化しやす
いと考えられる。

・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体
制等)

■外科、消化器外科を標榜する病院
■JANIS(厚生労働省院内感染対策サーベイランス事業)、またはJHAIS(Japanese Healthcare Associated Infections
Surveillance)のSSIサーベイランスに参加していること

人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門
性や経験年数等)
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の
要件)

日本外科学会専門医、または日本消化器外科学会専門医、または日本外科感染症学会認定外科周術期感染管理認定医であ
り、SSI予防に関する継続的な教育を受けた常勤医師が1名以上配置されていることが望ましい
消化器外科SSI予防のための周術期管理ガイドライン2018を参考にすること

⑧安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

特になし

⑨倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

問題なし


妥当と思われる診療報酬の区分
点数(1点10円)

⑩希望する診療
報酬上の取扱い
その根拠

700
■A. 創傷、術後処置(1,500c㎡未満)
外保連試案データ--------------------------外保連試案費用(人件費+償還できない材料等):8,226円
外保連試案2022掲載ページ:処置試案9_4.xlsを参照
外保連試案ID(連番):T51-14030
技術度:B 医師(術者含む):1人 看護師:1人 所要時間(分):医師 15分、看護師 20分
-----------------------------------------------------------------■B. 創傷、術後処置(500c㎡未満)
外保連試案データ--------------------------外保連試案費用(人件費+償還できない材料等):5,503円
外保連試案2022掲載ページ:処置試案9_4.xlsを参照
外保連試案ID(連番):T51-14020
技術度:B 医師(術者含む):1人 看護師:1人 所要時間(分):医師 10分、看護師 15分
-----------------------------------------------------------------■AとBの平均金額:6,865円

関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(③対象疾
患に対して現在
行われている医
療技術を含む)

予想影響額

区分



番号
技術名

000
創傷処置

具体的な内容

創部SSIの治療として行われる創傷処置

プラスマイナス
予想影響額(円)

-88,763,760

減(-)

■本提案の対象手術症例数:246,566例
■本提案の対象となる手術における創部SSI発生率(現在):6.4%
■本提案のSSI予防ケアバンドルによる創部SSI低減率:50%
■本提案の技術料加算額:¥7,000/1症例
その根拠

■当該技術料加算による医療費増加予測額:246,566症例×¥7,000=¥1,725,962,000
■本提案による医療費の減少予測額:¥1,814,725,760
創部SSIによる予測医療費は246,566例×6.4%×¥230,000=¥3,629,451,520であるが、ケアバンドルにより創部SSIが50%減
少することから、¥1,814,725,760の医療費削減が見込める。
■結果として¥88,763,760の医療費減少となる

備考
■温風式加温器および加温ブランケット
⑪提案される医療技術において使用される医薬品、医療機 ■ダブルリング創縁保護器具
器又は体外診断薬
■トリクロサンコーティング吸収性抗菌縫合糸
(主なものを記載する)
※いずれも、「消化器外科SSI予防のための周術期管理ガイドライン2018」で参照された研究でSSI予防対策の有用性エビデ
ンスが示された製品であり、薬機法上医療機器の承認を受けていること

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