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提案書02(0203頁~0398頁)医療技術評価・再評価提案書 (32 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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概要図書式

提案番号(6桁)

申請技術名

申請学会名

217101

緑内障治療管理料

日本眼科学会

【技術の概要】
適切な治療継続を促すため、計画的かつ継続的な治療管理として、
治療計画/指導内容の文書による策定・交付・記録、来院管理・リマイン
ド通知を行う。
【対象疾患】
緑内障および高眼圧症

【有効性】
文書交付や来院管理・リマインド通知等、適切かつ十分な治療管理に
より、大幅に治療継続率が改善、また、治療アウトカムも向上したとの
エビデンスがある。
治療継続患者は初回受診時に比べ、
眼圧が3.11 mmHg 有意に下降していた

【既存の治療法(技術)との比較】
現状では、主に口頭による説明と指導であり、文書交付や来院管理・
リマインド通知は医療従事者の負担が大きく、普及していない。
<緑内障 治療継続率の実態>
治療開始1年で、約40%が治療脱落する。

参考文献4:眼科 62(8):801-807, 2020

参考文献3:Jpn J Ophthalmol, 58: 68-74. 2014

【診療報酬上の取り扱い】
区分:B 医学管理等 250点
【診療指針】
緑内障診療ガイドライン(第5版)にて、緑内障における適切な治療管理
の重要性が述べられている。

医療経済性の試算においても、費用対効果に優れるとの結果。失明者数
減少・重症化抑制により、社会コストの削減にもつながる。(参考文献5)
・ICER(増分費用効果比): 約324万円/QALY
(※500万円以下で“費用対効果あり”)
・試算上、失明者数が約1割減少
・全体費用削減(医療費増加分-社会コスト削減分)
: 20年で約1.1兆円の削減
また、緑内障による視機能の衰え・視力低下は全身性にも影響を及ぼす。
適切な治療管理・視機能維持により、心理的・認知的フレイル、社会的フ
レイル、身体的フレイルを抑制し、健康寿命の延伸が期待できる。
【予想影響額】
治療管理・重症化抑制による手術減、薬剤本数減に伴い、約9.6億円の
234減少(医療費削減)