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提案書02(0203頁~0398頁)医療技術評価・再評価提案書 (192 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険既収載技術用)
整理番号

231201

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

呼吸器疾患診断のための細胞診検体における特殊染色
日本呼吸器内視鏡学会
02呼吸器内科

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

08感染症内科
関連する診療科(2つまで)
09アレルギー内科

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する

提案当時の医療技術名

リストから選択





追加のエビデンスの有無



診療報酬区分
診療報酬番号

再評価区分(複数選択可)

N004-2
1-A

算定要件の見直し(適応)

該当する場合、リストから○を選択

1-B

算定要件の見直し(施設基準)

該当する場合、リストから○を選択

1-C

算定要件の見直し(回数制限)

該当する場合、リストから○を選択

2-A

点数の見直し(増点)



2-B

点数の見直し(減点)

該当する場合、リストから○を選択



項目設定の見直し





保険収載の廃止

該当する場合、リストから○を選択



新規特定保険医療材料等に係る点数

該当する場合、リストから○を選択



その他(1~5のいずれも該当しない)

該当する場合、リストから○を選択

「6

提案される医療技術の概要(200字以内)

その他」を選んだ場合、右欄に記載

上気道及び下気道から採取されたN004-2 穿刺吸引細胞診、体腔洗浄などによるものに対して、鉄染色、アルシャンブルー染色、PAS染色、
Grocott染色、Ziehl-Neelsen染色、Gram染色などの特殊染色を行い、細胞内外に含まれている物質、真菌、抗酸菌、グラム陽性菌の有無を検索す
る技術である。現行の細胞診N004の項目には特殊染色を行った際の加算がなく、加算増点を求めたい。

文字数: 192

再評価が必要な理由

気管支鏡で採取される洗浄液、喀痰、胸水等が呼吸器細胞診検体として提出される。呼吸器臓器には腫瘍の他に、感染症や間質性肺炎、炎症に起
因する肺胞出血等様々な疾患が生じる。それらに細胞診検査が行われ、真菌、抗酸菌、細菌等感染症の原因を特定するためにGrocott, Gram,
PAS, Ziehl-Neelsen染色、出血やアスベスト小体を検出する鉄(Berlin-Blueなど)染色、肺胞蛋白症など粘液の確認にアルシャンブルー、PAS染
色等特殊染色が行われる。これらの特殊染色は技師が用手法で行い、時間と試薬等の費用が掛るが保険収載がなく、病院負担となっている。また
真菌は真菌血症などの重篤な病態を引き起こすことや、結核では、周囲人感染なども危惧され、早期治療により患者状態の改善および感染拡大防
止に大きく貢献でき、治療期間や入院期間の短縮に寄与する。一方細胞診検体は気管支鏡などによる生検検体が採取困難な部位でも採取がしやす
いうえに、肺内の広範囲から検体を得られる。これらは、細胞診検体というカテゴリーの中で、検査当日中に結果を出せる早期検査が可能な環境
で初めて成り立つことなので、強く保険収載を望む。また、特殊染色は必要な検査にもかかわらず、今まで病院負担で行ってきており、検査技師
は無償で業務を行ってきたことになる。今後の検査技師の働き方改革の1つとして、さらに検査技師のモチベーション維持のためにも加算が急務
と考える。

【評価項目】

①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)

呼吸器臓器から採取されたN004-2 穿刺吸引細胞診、体腔洗浄などによるものに対して、特殊染色を行なった場合、加算する。ただし、対象とす
る疾患を疑った場合とし、対象疾患を疑うまたは再燃を疑う、治癒の評価などの記載がある場合とする。

②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項

・呼吸器臓器に発症する感染症や間質性肺炎、肺胞蛋白症、炎症に起因する肺胞出血等が対象である。
・呼吸器臓器から採取された穿刺吸引細胞診、体腔洗浄などによるもの(N004-2に対応)に対して特殊染色を実施する。
・現在、細胞診標本をもとに実施した特殊染色には点数はついていない。


診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)

004-2

医療技術名

細胞診特殊染色

③再評価の根
拠・有効性

抗酸菌症、非結核性抗酸菌症、真菌症などの感染症では菌体の確認、同定が治療に直結する。そして早期発見し、早期に治療することが完治につ
ながる。診断や治療が遅れることで、肉芽腫が空洞形成を起こし楔状部分切除27520点、区域切除58430点、 肺葉切除58350点などが行われるが、
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 早期診断、治療を行えばこれらを回避できる。鉄染色で確認できる塵肺や血管炎などで生じる肺胞出血は重篤な呼吸不全を引き起こすことがあ
後等のアウトカム
り、死亡率は25-50%である。鉄染色により早期に肺胞出血を診断できればステロイド投与など治療介入か行え、増悪を回避でき、入院短縮に繋が
る。

ガイドライン等での位置づけ

新呼吸器専門医テキスト改訂版第2版 2019(日本呼吸器学会編)
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
細胞診ガイドライン4呼吸器・胸腺・体腔液・リンパ節 2015年版
る。)
床細胞学会編)

394

補遺版 2022 (日本臨