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提案書02(0203頁~0398頁)医療技術評価・再評価提案書 (186 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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概要図書式

提案番号(6桁)

申請技術名

申請学会名

230205

在宅酸素療法指導管理料の遠隔モニタリング加算

日本呼吸器学会

【技術の概要】

【対象疾患】

慢性呼吸器疾患におけるHOT利用患者では、通常では毎月受診
「COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン」の病期分類
で指導管理が行われている。HOT遠隔モニタリングでは、通常の
でⅢ期以上の状態となる入院中の患者以外の患者
HOT利用と比較して有効性が示されているにもかかわらず、本
【既存治療法との比較】
加算の算定要件では受診月の技術料は評価されない。これによ
治療内容等に変化はない。
り、本加算は他の加算に比べて全く普及していない状況にある。
ガイドラインではHOT利用患者へ毎月受診を推奨しており、特に重症患者で
本加算の算定要件について、「当該指導管理を行った場合は、月
は受診間隔が空かないよう提言している。
1回に限り所定点数を加算する」への変更を提案する。

【提案内容】

【各遠隔モニタリング加算算定率の推移】
HOT遠隔モニタリング
開始
1カ月
2カ月

(2018)

3カ月

備考

(2019)

(2020)

(2021)

25.0%
19.8%

現行の
算定要件

指導料

通院ナシ

受診しない月を評価

指導料
加算

指導料

指導料

指導料

受診月に
受診してない月
の技術料を評価

2カ月分

毎月受診が実態

診療実態
(なぜ算定さ
れないか?)

通院ナシ

指導料

受診月は遠隔モ
ニタリングの指導
管理は技術料が
評価されない

20.0%
15.0%

指導料

指導料

指導料

加算

加算

加算

本提案
※遠隔モニター
利用患者の
診療イメージ図

HOT患者様宅

医療機関

月1回算定
できるよう提案

在宅持続陽圧呼吸療
法指導管理料2_モニタ
リング加算

14.8%

11.2%

在宅酸素療法指導管
理料_モニタリング加算

10.0%
5.8%
3.3%

5.0%

1.8%

0.5%

0.0%

指導料

13.8%

心臓ペースメーカー指
導管理料_モニタリング
加算

0.0%

0.0%

0.0%

0.0%

算定率はほぼ0%
(年間算定数:約10件)

【COPD患者への遠隔モニタリングの有効性】
COPDのHOT利用患者へ遠隔モニタリングと自己管理指導を行った場合に、救急受診
率が有意に低下し(リスク比=0.42, 95%信頼区間[0.28~0.62], p<0.01)、入院
率も低下した(リスク比=0.79, 95%信頼区間[0.64~0.98], p=0.03)(Hong
2018)

【COPD患者への自己管理指導の有効性】
COPD患者へ月1回以上の自己管理指導を行うことで健康関連QOLが有意に向上し
(MD=-2.86, 95%信頼区間[-4.87~-0.85]. P<0.05)、呼吸器関連の緊急入院
率が有意に低下した(オッズ比=0.75, 95%信頼区間[0.57~0.98], p=0.02)
(Schrijver 2022)
※健康関連QOL: St. George‘s Respiratory Questionnaireを使用。スコアが
388
低い方がQOLが高い