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参考資料2_看護学士課程教育におけるコアコンピテンシーと卒業時到達目標 (9 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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保健医療福祉チームの一員として協働し連携する能力」などと関係する。
「情報リテラシー」「論理的
思考力」
「問題解決力」はコアコンピテンシー「Ⅲ群 根拠に基づき看護を計画的に実践する能力」と
関係するなど、学士力の「.汎用的技能」は、コアコンピテンシーの内容と直接的かつ密接に関連し
ていることがわかる。したがって、看護学士課程教育におけるコアコンピテンシーを身につける上で
も基本となる必須の能力である。
「.態度・志向性」には、
「自己管理力」
「チームワーク、リーダーシップ」
「倫理観」
「市民として
の社会的責任」
「生涯学習力」が含まれている。
「自己管理力」
「生涯学習力」は、コアコンピテンシー
「Ⅵ群 専門職として研鑽し続ける基本能力」の内容と関係している。
「チームワーク、リーダーシッ
プ」は、コアコンピテンシー「Ⅴ群 多様なケア環境とチーム体制に関する実践能力」の「保健
医療福祉チームの一員として協働し連携する能力」と関係し、
「倫理観」はコアコンピテンシー「Ⅱ群
ヒューマンケアの基本に関する実践能力」
の「.
看護の対象となる人々の尊厳と権利を擁護する能力」
と関係するなど、多くのコアコンピテンシーと関連していることがわかる。
「.統合的な学習経験と創造的思考力」は、
「これまでに獲得した知識・技能・態度などを総合的
に活用し、自らが立てた新たな課題にそれらを適用し、その課題を解決する能力」であるとされてい
る。これは、看護学士課程教育においては、個々の能力を統合して専門職として、あるいは看護学の
視点で問題解決する力を身につけることを意味しており、まさに図  の「看護学・専門職としての学
びの統合」に相当するものだと考えられる。
以上のように、学士力はどのような学士課程の専攻分野であっても身につけることが求められる能
力であるが、看護学士課程教育においては、コアコンピテンシーと非常に密接に関連しており、図 
でも基盤として位置づけている。

.コアコンピテンシーについて
)Ⅰ群 対象となる人を全人的に捉える基本能力
「Ⅰ群 対象となる人を全人的に捉える基本能力」は、看護の対象となる人間を全人的に理解する
ことができる能力を意味している。看護の対象となる人や健康の捉え方は、これ以外のすべてのコア
コンピテンシーの育成に大きく影響を与えるものであるため、看護学士課程においては主として 
年次に教育がおこなわれる。この基本能力は  年次の基礎看護学実習や、 年次の各分野の看護
学実習において、看護の対象となる人を理解することを通じて、さらに深化していくものである。し
たがって「Ⅰ群 対象となる人を全人的に捉える基本能力」は、Ⅱ群からⅤ群までのすべてのコアコ
ンピテンシーの基盤となるものである。
また看護における全人的な人間理解のために必要な能力として、
「.看護の対象となる人と健康を
包括的に理解する基本能力」を身につけることが必要である。しかし、それだけでなく、
「Ⅲ群 根拠
に基づき看護を計画的に実践する能力」に含まれる、
「.健康レベルを成長発達に応じてアセスメン
トする能力」、
「.個人と家族の生活をアセスメントする能力」、
「.地域の特性と健康課題をアセ
スメントする能力」など、主として実習の中でさまざまな特性をもつ看護の対象をアセスメントする
能力の基礎を「Ⅰ群 対象となる人を全人的に捉える基本能力」として身につける必要がある。それ
が「.人間を生物学的に理解しアセスメントに活かす基本能力」、
「.人間を生活者として理解しア
セスメントに活かす基本能力」

「.人間を取り巻く環境について理解しアセスメントに活かす基本能
力」などである。
全人的に対象を捉える能力は、看護学士課程の早い段階で学修する必要がある。この能力は、看護

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