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参考資料2_看護学士課程教育におけるコアコンピテンシーと卒業時到達目標 (29 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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た  つのコアコンピテンシーを設定した。

健康の保持増進と疾病を予防する能力
「健康の保持増進と疾病を予防する能力」とは、あらゆる年代、あらゆる状況において、人の健康
生活促進の支援、健康障害の予防を実践できる能力のことである。個人、家族にとどまらず地域共同
体、政策、保健活動の仕組みについての理解を深め、個人のセルフケア支援から小集団による健康学
習支援、さらには地域共同体(学校、職場を含む)への効果的な支援方法を、看護職として展開でき
る能力が求められる。 

卒業時の到達目標として次の  つを提示した。
 健康の保持増進、疾病予防のために必要な看護援助方法を指導のもとに実施できる。
 人の誕生前から死に至るまでを生涯発達の視点から理解し、各発達段階における健康の保持増進、
疾病予防のために必要な看護援助方法を指導のもとに実施できる。
 妊娠・出産・育児期の母児(子)とその家族の健康を保持増進するために必要な看護援助方法を指
導のもとに実施できる。
 個人特性及び地域特性に対応した健康的な環境づくりについて説明できる。
 地域精神保健活動について説明できる。
)健康課題に関する政策と保健活動について説明できる。
これらの到達目標を達成するために必要な教育内容 例 を以下に示す。



健康の保持増進、疾病予防のために必要な看護援助方法 
健康の保持増進と疾病の予防は、生活習慣病の予防や健康管理支援、そして何よりも予防を重視し

た保健医療対策が行われているなかで、看護職者に求められる役割として大きくなっている。疾病予
防・健康づくり活動の理念と方策を理解するためにプライマリヘルスケアやヘルスプロモーションの
知識は重要となる。あらゆる健康レベルにおいて看護職が対象となる人の ZHOOEHLQJ を促進し予防機
能を発揮するために、予防の概念を理解すること、健康障害の発生につながる要因を理解することが
必要となる。また、健康診査の機会等を活かした教育的支援の方法を理解する。
  
② 発達段階・発達促進に応じた看護援助方法
健康の保持増進と疾病の予防は、人間の誕生前から死までのあらゆる年代を生涯発達の視点から理
解することが必要となる。人間は、胎児期、乳児期、小児期(幼児期、学童期、思春期)、青年期、成
人期、老年期の各発達段階ごとに、その生物的な特徴と生活過程の特徴が異なり、環境とのかかわり
方が異なる。それらを理解したうえで、各発達段階ごとの健康のあり方・健康課題が異なることを理
解する。看護を実践するには、その人の発達段階と、個別の発達状況と生活を理解し、より良い健康
へと促進するための生活の整え方や、その人のセルフケア能力・家族のケア能力の獲得を支援するな
ど、必要な看護援助方法を指導のもとに実施できることが求められる。

③ 妊娠・出産・育児期の母児とその家族の理解と看護
妊娠・出産・育児期の母児とその家族がこどもを産み育てるためには、主体的に健康を保持増進す
るための看護援助が必要である。そのため、正常な妊娠、分娩、産褥、新生児の生理とその異常を理

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