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参考資料2_看護学士課程教育におけるコアコンピテンシーと卒業時到達目標 (30 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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解し、周産期の健康課題への基本的な看護援助方法の実践が求められる。さらに、人工妊娠中絶、性
感染症、不妊、ジェンダーなどの性と生殖における健康課題、周産期の健康が女性の生涯のライフサ
イクルの健康に影響することを理解し、母性準備期と母性継承期の人とその家族への看護の理解が必
要となる。小中学生への命の教育や、地域の次世代育成の環境の状況や制度について学び説明できる
ことが求められる。
これらについて、修得した知識や看護技術を使って指導のもとに実践できることが求められる。 

④ 個人特性及び地域特性に対応した健康的な環境づくり
人々の健康には、個人的要因だけでなく、社会的要因が関係することが解明されてきている。居住
空間としての地域の歴史・文化、自然、産業などが個人や集団の健康に及ぼす影響を捉え、健康的な
環境となるよう働きかけることが求められている。このようなことから、健康に影響する環境要因や
社会的要因を理解するとともに、
その改善にむけた社会的支援の必要性について理解する必要がある。


⑤ 地域精神保健活動(個人・家族・地域のメンタルヘルス)
精神障害の予防および精神的健康の保持・増進の意義と地域精神保健活動の重要性について理解し、
精神保健の第一次予防、第二次予防、第三次予防について説明できる。また、地域共同体、学校、職
場等での精神の健康に関する啓発活動、精神障害の早期発見・早期診断・治療の重要性と援助の方法
について説明できる能力を身につける。さらには、自助組織等による精神保健活動について理解し、
専門職と当事者との連携や協働のあり方、家族・学校・職場・地域・医療施設の連携と相互協力の重
要性について理解できる。

⑥ 健康課題に関する政策と保健活動
健康の保持増進と予防のためには、人の誕生から生を全うするまで、さらには次世代の育成・健康
づくりまで長期的な視野で取り組む必要がある。そのため、健康増進に関する課題、人々の健康の保
持に関する課題は、地域社会の課題であり、施策化されていることを理解する。加えて、看護職が住
民と協働して地域の健康課題に対して取り組んでいる実際や個人・家族・集団に対する健康教育・相
談の実際を学ぶとともに、
これらの活動と自治体の保健福祉計画とを関連づけて考えることができる。


急激な健康破綻と回復過程にある人を援助する能力
「急激な健康破綻と回復過程にある人を援助する能力」は、急激な健康破綻によって医学的治療を
受け健康回復を図る必要がある対象者の疾患・外傷による病態や治療、および患者・家族の心理状況
を理解し、健康課題を特定し、それに応じた生命維持や心理社会的な基本的看護援助、および急性期
を脱してからの心身の早期回復と回復促進に向けた基本的看護援助を実践することができる能力のこ
とである。

卒業時の到達目標として次の  つを提示した。
 急激な健康破綻をきたす疾患・外傷による病態をアセスメントし、基本的な看護援助方法が実施で
きる。
 急激な健康破綻により重篤な状態に陥った患者の病態を理解し、基本的な看護援助方法が説明でき
る。

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