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参考資料2_看護学士課程教育におけるコアコンピテンシーと卒業時到達目標 (41 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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② グローバリゼーション・国際化の動向
看護の国際的な動向について学修するとともに、社会のグローバリゼーション・国際化について理
解する。


③ 看護職としての発展の展望
更に、看護学の動向と課題について、看護の機能や役割の発達に関する現象を多面的に分析する方
法、看護の発展のための方略や、社会の動向を踏まえた看護を創造するための基本的な能力を修得す
る。

Ⅵ群.専門職として研鑽し続ける基本能力
「専門職として研鑽し続ける基本能力」とは、看護職としての専門的能力を生涯にわたって主体的
かつ継続的に発展させていくことにかかわる能力のことである。これには、専門職としての自己の現
状を客観的に振り返り、陥りやすい自らの傾向、さらに開発すべき点について、自己評価できる能力、
さらにその評価結果に基づいて学習を深め、新たに獲得した知識とそれに基づく判断を統合しながら、
専門職としての価値観や専門性を発展させていくことのできる能力が含まれている。看護専門職とし
て自発的な能力開発を継続するための素養や研究能力の基礎を涵養することが重要である。
そうした点からも、生涯にわたり研鑽を積んでいくことは、専門職としての責務である。そのため、
看護学士課程においては、自らの専門的能力を生涯にわたり、主体的にかつ持続的に育成し続けるた
めに必要な基礎的な態度を修得させることが必要である。これは、専門職としてのキャリア発達の点
からも重要である。また、生涯学習力は学士課程において身につけるべき学士力の一つであり、専門
職としての態度・志向性の重要な一側面として位置づけることができる。
看護職は、看護を提供しつつ、自己評価、他者評価を通して自らの看護を振り返り、よりよい看護
の実現に向けて専門職として研鑽していくことが必要条件となる。このことについては、看護は経験
のなかから学び、その学びを蓄積して成長していくこととして示され、この点についてはパーソナル
ナレッジの概念からも説明されている。生涯にわたってパーソナルナレッジを発展させていくことの
意義を理解し、その態度を内在化できる機会を提供することが重要になる。
以上のことから、
「専門職として研鑽し続ける基本能力」の中には、「.生涯にわたり継続して専
門的能力を向上させる能力」

「.看護専門職としての価値と専門性を発展させる能力」という  つ
のコアコンピテンシーを設定した。

生涯にわたり継続して専門的能力を向上させる能力
「生涯にわたり継続して専門的能力を向上させる能力」とは、生涯にわたり、自己の看護実践を振
り返り、看護実践の改善のための課題を整理し解決に積極的に取り組む能力であり、専門職として成
長し続けるために継続的に自己を客観的に評価し、自己のメンタルヘルスを保ちつつ、自己のキャリ
アを構築していく能力のことである。
生涯にわたって自らの専門的能力を育成していくことは、専門職である看護者の責務である。その
ために、ひとりひとりの看護者が、看護の専門性を考察し、専門職として学習し続けるための方法、
自己のメンタルヘルスを保つ方法、自己のキャリアを設計する考え方、専門職としての成長と能力開
発を図っていく姿勢を修得することが必要となる。


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