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参考資料2_看護学士課程教育におけるコアコンピテンシーと卒業時到達目標 (26 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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学校保健の関連法規、学校保健体系について理解する。学校の特性を把握する際に学校がある地域
の特性も含めて考える。健康診査や健康診断の結果から児童・生徒の健康課題を把握し、健康管理を
行う方法を理解する。

③職場における健康アセスメント
労働衛生の基盤となる法律について理解する。職場の特性を把握し、労働内容の特徴、労働者の生
活と労働内容との調和が健康に関係することや労働環境との関係を踏まえて職場における健康課題を
アセスメントする必要性を理解する。

④利用可能な社会資源のアセスメント
人々の保健行動・疾病対処行動は、個人的要因に起因するだけでなく、社会資源の整備状況によっ
ても影響を受けている。地域を単位として保健、医療、福祉等の社会資源の整備状況、そこに従事す
る専門職・非専門職等の人的資源を把握する必要性を理解する。加えて、これらの社会資源へのアク
セスや利用しやすさという視点を持つ必要性を理解する。

看護援助技術を適切に実施する能力
「看護援助技術を適切に実施する能力」とは、看護の対象となる人々への身体回復のための働きかけ、
情動・認知・行動への働きかけ、人的・物理的環境への働きかけの方法を理解し実施できる能力のこと
である。学士課程の卒業時には、基本的な援助技術を指導のもとで実施できるようになることが求めら
れる。
看護の対象が持つ健康課題を解決に導くには、看護の援助技術を的確に実施する能力が必要である。
また、看護援助技術を実践する過程では、対象に対する深い理解と社会的責任に立脚した判断も含まれ
る。
看護援助技術を、基本的な看護援助技術、行動変容を促す看護援助技術、そして人的・物理的環境に
働きかける看護援助技術に分類した。看護職は身体回復のための働きかけ、情緒的支援、そして、認知
及び行動変容のための働きかけに関する基礎的知識を理解し、実際に学内演習や臨地実習のなかで教員
の指導のもとで実施できることが求められる。また、看護の対象となる人々が生活する人的・物理的環
境への働きかけ、その人が生活している環境のなかで生きていくことを支援する能力も必要である。加
えて看護師は、さまざまな臨床現場において与薬に直接関与するが、薬物に関連する看護師のインシデ
ントは非常に多い。したがって看護学生として薬物療法に関する基本的知識と援助技術について十分に
理解しておくことが必要である。
看護学教育にあたっては、援助技術の原則や手技のみならず、状況判断や看護の対象となる人々への
説明、安全・安楽の確保も援助技術の一環として教授し、個別の患者など、看護の対象となる人々に適
切な看護援助技術を選択して正しく適用できるように導いていく。また、専門的援助技術はそれぞれの
専門職が医療や科学の進歩に沿って生涯かけて発展させていくものであることを認識し、次世代の看護
職として新たな看護援助技術を開発していく素地を養うこと、さらに、臨床現場と連携して必要な看護
援助技術を教育していくことが求められている。

卒業時の到達目標として次の  つを提示した。
 基本的な看護援助技術を修得し、指導のもとで実施できる。

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