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参考資料2_看護学士課程教育におけるコアコンピテンシーと卒業時到達目標 (42 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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卒業時の到達目標として次の  つを提示した。
 自己の看護を振り返り、自己の課題に取り組むことができる。
 専門職として生涯にわたり学習し続け成長していくために、自己を評価し管理していく重要性につ
いて説明できる。
これらの到達目標を達成するために必要な教育内容 例 を以下に示す。

①自己研鑽
自己の看護を振り返り、自分自身で課題を見出して取り組むことが必要である。そのためには、自
分自身を内省し洞察し、多面的に分析するための批判的思考(クリティカルシンキング)や論理的思
考、問題解決スキル、自己のメンタルヘルスを保つ力、情報を探索し活用できる能力を修得する。

②キャリアデザイン
専門職としてのキャリアを自らが主体となって構想し、実現していくことができる。また、看護専
門職としてキャリアを発展させる上で必要な生涯学習および生涯教育について理解する。
 
看護専門職としての価値と専門性を発展させる能力
「看護専門職としての価値と専門性を発展させる能力」とは、看護学及び看護専門職の歴史的な発展
過程を理解し、自らの専門職としての価値観を形成し、社会の変革のなかでの看護の役割・責務を自覚
し、看護学の発展を追求していく姿勢について深く洞察し行動する能力のことである。
看護者には、社会の動向や保健医療福祉に関わる社会の要請を熟知し、その上で看護専門職としての
社会的役割を自覚して行動することが求められる。看護学教育においては、この能力の萌芽を育み育て
ていくことが必要であり、早期から時間をかけて、看護学とあるいは看護と自己の関わりを洞察するよ
うに導いていくことが必要である。
また、この能力は学士力を基盤として、看護を広く深く捉えることが求められ、医療・看護の歴史や
関連法規について理解したうえで、看護を位置づけて考える力が重要となる。さらに看護学の発展のた
めに研究が果たす役割を知り、研究の成果を実践に活用する基本的な能力を修得する必要がある。
 
卒業時の到達目標として次を提示した。
 看護専門職の専門性を発展させていく重要性について説明できる。
これらの到達目標を達成するために必要な教育内容 例 を以下に示す。

① 専門性の探究
看護の定義とその歴史、看護学の歴史と発展過程、医療の歴史など、人類の歴史の中に看護を位置
づけて広く捉えることができ、人々の生活をより豊かにするための看護政策・看護行政の基本的知識
と意義を理解できる。看護学の価値や専門性を社会のために発展させる視点を内在化させ、看護職と
してのアイデンティティを形成できる。さらに看護学の発展について、研究が果たす役割を知り、基
本的な研究に関する知識や研究の成果を実践に活用する基本的なスキルを修得する。




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