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参考資料2_看護学士課程教育におけるコアコンピテンシーと卒業時到達目標 (10 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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学の全課程を通して講義・演習・実習で更に深化していくものである。

)Ⅱ群 ヒューマンケアの基本に関する実践能力
「Ⅱ群 ヒューマンケアの基本に関する実践能力」は、様々な生活背景をもつ人々の多様な価値観・
世界観を尊重し、看護の対象となる人々を擁護するヒューマンケアを実践することに関する能力を意
味している。それには、
「.看護の対象となる人々の尊厳と権利を擁護する能力」、
「.実施する看護
を説明し意思決定を支援する能力」

「.援助的関係を形成する能力」が含まれている。これらは日本
看護協会が示す「看護者の倫理綱領」に記載されている看護師としての倫理的な価値や義務に相当す
る内容である。
「看護者の倫理綱領」は、あらゆる場で実践を行う看護師の行動指針として示されたも
のであるため、
「Ⅲ群 根拠に基づき看護を計画的に実践する能力」、
「Ⅳ群 特定の健康課題に対応す
る実践能力」、
「Ⅴ群 多様なケア環境とチーム体制に関する実践能力」の基盤となるコアコンピテン
シーであると考えられる。

)Ⅲ群 根拠に基づき看護を計画的に実践する能力
「Ⅲ群 根拠に基づき看護を計画的に実践する能力」は、
多様な対象の特性や状態を理解した上で、
科学的な最新の知識・技術を用いて、必要とされる看護を判断し、計画的に実践する能力を意味して
いる。それには看護援助技術を適切に実施できる能力や、多様な対象をアセスメントする能力、根拠
に基づき計画的に看護実践を行う能力などが含まれている。これらは「Ⅰ群 対象となる人を全人的
に捉える基本能力」や「Ⅱ群 ヒューマンケアの基本に関する実践能力」のコアコンピテンシーを基
盤としながら、
「Ⅳ群 特定の健康課題に対応する実践能力」
に含まれるさまざまな対象特性に応じて、
根拠に基づいた看護実践を行うために必要な能力である。

)Ⅳ群 特定の健康課題に対応する実践能力
「Ⅳ群 特定の健康課題に対応する実践能力」は、特定の健康課題として、人々の健康生活の保持
増進と健康障害の予防、急激な健康破綻と回復、慢性疾患及び慢性的な健康課題、エンドオブライフ
に焦点をあて、それらの状況・状態にある人々およびその家族に対して、関わる能力を意味している。
それには、人が誕生してから高齢期を迎え、死に至る間の全ライフステージ、あらゆる健康レベル、
あらゆる状況における健康課題や対象特性に応じて対象を理解し、看護を提供できる能力を含んでい
る。

)Ⅴ群 多様なケア環境とチーム体制に関する実践能力
「Ⅴ群 多様なケア環境とチーム体制に関する実践能力」は、他の専門職との協働によりチーム医
療を構築し、さらに施設内及び在宅での看護の対象となる人々の状況に合わせてケアをマネジメント
し、看護機能を発揮することにかかわる能力を意味している。それには看護管理的な内容や、多職種
連携、社会環境の変化に伴う看護の創造などの内容が含まれている。

)Ⅵ群 専門職として研鑽し続ける基本能力
「Ⅵ群 専門職として研鑽し続ける基本能力」は、看護職としての専門的能力を生涯にわたって主
体的かつ継続的に発展させていくことにかかわる能力を意味している。これは看護の対象に対する実
践能力そのものではなく、継続的な自己研鑽の内容を含み、自己啓発能力や生涯学習力を意味するた

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