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参考資料2_看護学士課程教育におけるコアコンピテンシーと卒業時到達目標 (39 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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協働と他職種との連携が求められる。保健医療福祉チームとして協働し連携する能力には、役割認識
や役割遂行における協働・連携についての理解、チームの一員としての自覚とリーダーシップを発揮
することの重要性の理解と実践力、サービスの継続性を保証する方法の理解が必要となる。
そのためには、家族を含めた看護の対象となる人々を中心として連携を図っていくという共通認識
のもとで、他職種の専門性や役割について相互に理解し、本人と家族を尊重したチーム医療・チーム
ケアについて学ぶことが重要である。
また、サービスの継続性を保証するために、継続看護や退院支援を行う能力を身につける必要があ
る。それには、施設内外の協働・連携について学び、保健医療福祉サービスの利用方法に関する知識
が重要となる。
看護学士課程教育においては、他職種との連携のための知識のみならず、具体的な方法や行動を知
るために実際の多様な場面・機会を提供すること、ロールモデルとしての役割を果たすことも重要で
ある。

卒業時の到達目標として次の  つを提示した。
 チーム医療における看護及び他職種の役割を理解し、対象者を中心とした連携と協働のあり方につ
いて説明できる。
 保健医療福祉サービスの継続性を保障するためにチーム間の連携について説明できる。
 地域包括ケアを推進する必要性を理解し、地域包括ケアの中の看護の役割と機能について説明でき
る。
これらの到達目標を達成するために必要な教育内容 例 を以下に示す。

①チーム医療における看護の役割
超高齢社会を背景とした病院の機能分化およびチーム医療についての知識が必要である。保健医療
福祉チームのメンバーとそれぞれの役割を理解した上で、看護の役割について説明できる能力が求め
られる。また、連携・協働のために必要な情報や具体的な連携方法についての知識を修得し、チーム
ワークを推進するためにチームメンバーの権利を侵害することなく誠実かつ対等に対話する能力、リ
ーダーシップについて考察できる能力が必要である。そのためには、保健医療福祉、チームワーク、
ネットワークに関連した知識を修得する。

②多職種協働と連携
 保健医療福祉に関わる機関・組織の種類や活動内容と、療養者や家族を支えるためには連携・協働
が必要であることを理解する。療養者や家族を包括的に支えるためのケアマネジメントの意味やプロ
セスについて説明するとともに、
ケアマネジメントにおける看護の役割について理解する必要がある。
連携・協働の際には、療養者や家族への説明と同意、選択が基本であり、対象者中心にケアが提供さ
れることを理解できる。
 また、
地域包括支援センターおよびそこで働く看護職の役割について説明できる能力が必要である。
そのうえで、地域包括支援センターや訪問看護ステーション、行政や産業、学校との連携の方法につ
いて理解し、連携・協働における看護の役割について説明できる能力が必要である。そのためには保
健医療福祉、高齢者看護、地域保健、産業保健、学校保健に関連する知識を修得する。


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