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参考資料2_看護学士課程教育におけるコアコンピテンシーと卒業時到達目標 (23 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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 批判的思考や分析的方法を活用して、看護計画を立案できる。
 その人に合わせた看護計画を実施することができる。
 実施した看護実践を評価し、記録できる。
これらの到達目標を達成するために必要な教育内容 例 を以下に示す。

①課題に対する論理的アプローチ
看護の現象は複雑であるため、ロジカルシンキング(論理的思考法)やクリティカルシンキング(批
判的思考法)などの思考方法を活用しながら、より患者の個別性に応じた適切な課題についてアセス
メントし、解決方法を考え、課題に対して論理的に考えていく能力が必要となる。
また看護過程は、対人的援助関係の過程を基盤として、看護の目標を達成するための科学的な問題
解決法を応用した思考過程の筋道である。情報収集・アセスメント、問題点の明確化、目標設定(計
画立案)
、実施、評価の  段階を踏みながら、適切な思考方法に基づき看護展開できる能力が必要とな
る。

② 看護記録の目的や方法 
看護記録は看護職の思考と行為を示すものであり、チーム医療における他のケア提供者との情報共
有や、ケアの継続性、一貫性に寄与するだけでなく、ケアの評価及びその質の向上に加え、患者情報
の管理及び開示のための貴重な資料ともなる。したがって看護記録の目的やその構成要素、記録方法
などについて理解することは、計画的な看護実践能力において必要である。

健康レベルを成長発達に応じてアセスメントする能力
「健康レベルを成長発達に応じてアセスメントする能力」とは、看護の対象となる人々の身体的な
健康状態、精神的な健康状態、対象の置かれた環境をアセスメントして身体状態の関係が説明でき、
かつ成長発達段階に応じた身体的、心理的・社会的変化を理解したうえで、人々の健康状態との関連
をアセスメントできる能力のことである。

卒業時の到達目標として次の  つを提示した。
 成長発達に応じた身体的な健康状態をアセスメントできる。
 成長発達に応じた精神的な健康状態をアセスメントできる。
 環境と健康状態との関係をアセスメントできる。
 その人の成長発達に応じた変化をとらえ、包括的に健康状態をアセスメントできる。
これらの到達目標を達成するために必要な教育内容 例 を以下に示す。

①成長発達に応じた身体的な健康状態のアセスメント
身体的な健康レベルをアセスメントするために、各成長発達段階や健康に影響を及ぼす様々な要因
(疾病)について理解する能力が求められる。そのために、人間の身体のしくみと働きの理解、人間
の心身の異常と反応の理解、薬物療法と身体的反応の理解、連続体としての健康や性と生殖に関する
健康課題の理解、フィジカルアセスメントやヘルスアセスメントの理解が必要である。

②成長発達に応じた精神的な健康状態のアセスメント

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