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資料1_具体的研究事項と横断的事項について (67 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33521.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第11回 6/9)《厚生労働省》
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(9)各柱にまたがる「横断的事項」について
⑥基盤整備等(患者参画に係る取り組み、がん研究を担う人材の育成)
構成員・参考人からの事前提出意見一覧②
現状と課題

今後の研究の方向性



がん研究がより多角化してくる中、計算科学や工学からの
人材流入が十分なのか?

複数の研究領域をカバーしうる人材育成をできる制度(奨学金も
含めて)を拡充して行くことが重要になる。



現在のがん研究におけるアカデミア人材は高い水準が維持
されていると認識しているが、バイオテクノロジー人材や
DX人材は不足しており、今後ますます少子化、バイオ研究
離れの深刻化が想定される。

継続的にアカデミアの若手研究者が支援、育成される必要がある。
医薬品開発においては、バイオ医薬品等の新しいモダリティの医
薬品の割合が増える中で、その研究の礎となるバイオテクノロ
ジーやDXを担当する若手人材の育成支援が必要である。



これまで文科省のがんプロ事業等でがん「医療」提供体制 1.がん研究に関わる人材の種類やその必要数について、医育・
を担う医療従事者の養成が進められ、一定の成果が評価さ
研究機関、医療機関毎に実態調査して実態を把握する。評価
指標を定めて、地域間格差、医療機関格差を評価数るととも
れているが、第3期がん対策推進基本計画ではその地域間格
に、臨床開発にかかわる人材に関しては、臨床研究中核拠点
が差や、医療機関格差が課題となり、第4期基本計画での1
つのテーマに取り上げられている。がん研究を担う人材に
病院や橋渡し拠点毎の現状を把握して、将来の評価に使える
ついても、基盤となる研究者数(MD, PhD, CRC, など)や新
ように準備する。
たなニーズに対応できる人材の養成が必要である。広く生 2.がん研究(基礎~橋渡し研究)を担う医師研究者を養成する
命科学や医工学分野に関連する領域から養成する必要があ
ため、大学院博士課程でがん研究に取り組む大学院生(社会
るが、(1)がん領域へ関心をもつ若い研究者、(2)医
人大学院生を含む)等の養成コースを補助金事業として中長
療を担う人材とオーバーラップする専門医でありかつ基礎
期的なプロジェクト化する(文科省のがんプロとは区別して、
または臨床研究を行う人材(特に、若い医師で博士課程で
より基礎研究~橋渡し研究の人材を中心とする)。
将来のがん研究を担う人材)、(3)新たながん研究開発 3.日本癌学会、日本癌治療学会、日本臨床腫瘍学会の3学会連
に必要な人材、例えば遺伝医学にかかわる臨床研究に必要
携(すでに連携組織あり)に、がん関連医療人を要旨栄する
な認定遺伝カウンセラー(がん医療にも必要)などの養成
事業を委託する。
も必要である。



開発フェーズが上がるに従って資金面から開発を断念する
という話を聞くことが多い。

人材育成

新規医薬品や医療機器の開発出口を企業導出や医師主導治験で留
めるのではなく、必要に応じ、事業化を見据えたコンサル・伴走
支援を早期から行うことも求められる。

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