よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料1_具体的研究事項と横断的事項について (61 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33521.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第11回 6/9)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

(9)各柱にまたがる「横断的事項」について
⑥基盤整備等(データベース、細胞株やサンプルの利用、患者報告アウトカム)
構成員・参考人からの事前提出意見一覧③

12

現状と課題

今後の研究の方向性

データベースの個人情報保護に留意した有効利用。

がんだけではなく、がん以外の疾患などと年齢、性別、生活習慣
などと組み合わせることでまた違う指標が生まれるはず。り患者
が少ないがんのデータベースも臨床研究の迅速な進行に必要だが、
り患者が多いがん(乳がん・前立腺がん)などでもとられたリア
ルワールドデータは活用を進めるべき。手術の必要のないがんや
抗がん剤などの薬物先行なのか、他疾患との関係性などもこうし
たデータの解析から見えてくるものもあると思う。(そもそもど
こまで使えるデータになっているのかも知りたいと考える。そし
て、例えば職域検診だと、自らのデータは簡単に蓄積されている
が、そのあと、どこの病院にいってどんな再検査の結果なのか、
までは個人でしかわからない。こうしたデータの収集も必要でこ
うしたデータから見えてくるものが大きいのでは?)

細胞株やサンプルの利用
13

バイオバンクが少しずつ整備されつつある。

しかしながらそれらのバイオバンクは散在した状況にあるように
も見て取れる。これらをネットワークして、材料をより広範に共
有できる枠組みを作ることが重要だろう。

14

患者腫瘍組織移植モデル(PDX)での創薬研究の取り組み
が進んではいるが、様々なオリジンがあり、その管理状況
や所在情報がわかりにくいなどの理由で活用に至っていな
い例があったり、サンプルが第三者使用を想定したIC取得
になっていない場合がある。

日本国内で幅広くこれらの生物資産を使用し、がん研究が加速す
るよう、基本となるゲノムデータ、発現データ、性状解析データ
等の一元管理とサンプルバンク確立を通じ、サンプル取得時のIC
取得方法など、日本国内の多様な研究者のアクセスを可能とする
検討が必要である。

15

各種細胞株(遺伝子改変、iPS細胞等も含む)や患者由来
の臨床検体(血液や腫瘍)は研究者、研究機関や医療機関
毎に保管され、一部は利活用されているが、利用率が低い
こと、企業の利用に制限があることなど、医薬品等を開発
するためにより有効な仕組みが必要である。

遺伝子改変など有する研究者単位の細胞株を公的にバンキングし
中央管理できるように支援する。臨床検体バンク(疾患バイオバ
ンク)の利活用を促進するための中央データベースを構築する。
企業が医薬品医療機器を開発するためのバイオバンク利用を加速
するための対策を講じる(患者同意からデータ利用の制限等につ
いて見直す必要は無いか?)。

61