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資料1_具体的研究事項と横断的事項について (63 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33521.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第11回 6/9)《厚生労働省》
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(9)各柱にまたがる「横断的事項」について
⑥基盤整備等(データベース、細胞株やサンプルの利用、患者報告アウトカム)
第4期がん対策推進基本計画等における関連した記載
「がん研究10か年戦略」の推進に関する報告書(中間評価)

【データベース】
• データベースの整備や利活用法の開発は、研究を推進する上で、最も重要な基盤整備の一つである。例えば、希少がんにおいては、ア
カデミアと企業等が連携し開発を進めていくに当たって、個人情報の保護にも留意しつつも、しっかりとしたレジストリー構築を行い、
臨床研究の迅速化を目指すことが必要である。その際、データベースは、その継続性が重要であることを踏まえ、適切な評価、中長期
的な戦略のもと、中長期に渡って効果的にデータベースを活用可能とする支援を検討すべきである。
• 小児がんも含め、患者の少ない希少がんにおいては、国際共同でのデータ収集も視野に入れる必要がある。
• がんの研究においてリアルワールドデータの活用を進めることは重要であり、有効な活用法の検討、データの収集の標準化や、解析の
方法論の確立も必要である。なお、昨今、がんと糖尿病等他疾患との関連性も報告されており、また、がん予防に資する取り組みは、
他の生活習慣病の予防にも資することも踏まえ、サンプルの共有も含め、他疾患と連携したデータベースのあり方についても検討が必
要である。
【細胞株やサンプルの利用について】
• 日本で樹立した細胞株や採取されたサンプルについては、国内での利用が容易になるような取組を進める必要がある。
【患者報告アウトカム(Patient Reported Outcome)について】
• PROについては、米国食品・医薬品局(FDA)が2009年にPROの測定に関するガイダンスを発出しているが、がん領域においては、
患者自身の主観的な症状や感情の変化が重要となる支持療法や緩和治療の研究を始めとして、今後その重要性が増すと考えられ、
PROを取り入れた研究も推進していく必要がある。

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