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資料1_具体的研究事項と横断的事項について (47 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33521.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第11回 6/9)《厚生労働省》
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(7)充実したサバイバーシップを実現する社会の構築を目指した研究
(8)がん対策の効果的な推進と評価に関する研究
第4期がん対策推進基本計画等における関連した記載④
「がん研究10か年戦略」の推進に関する報告書(中間評価)

• 緩和ケアを実施するに当たり、医療現場などで複雑な介入に対する困難感や各施設の提供体制の格差に基づく様々な障害があること等
が明らかになっており、緩和ケアをより普及させるためには、これらの課題を解消することが必要である。患者が適切な緩和ケアを受
けることができるように、医療現場の困難感や、緩和ケアを行うに当たっての障害を解消する方策に関する研究を推進すべきである。
なお、研究に際しては、「がんと診断された時からの緩和ケア」といった観点も重視すべきである。
• 小児がん・AYA世代のがんの緩和ケアについては、成人や高齢者のがんとは異なるニーズがあると考えられる。また、在宅緩和ケア
を希望する患者もいるが、対応が標準化されていない。小児がん・AYA世代のがんの緩和ケアの実態の把握や、緩和ケアの標準化を
目指した研究を推進する必要がある。
• がん患者の社会参画という観点から、がんの治療と仕事の両立が重要であり、就労を希望する者が、がんになっても辞めずに働くこと
ができる社会の構築が必要である。そのためには、患者や、職場等の患者を取り巻く様々なステークホルダーが加わった形で研究を進
めるとともに、産業医や人事担当者等にも研究成果を普及させ、医療機関と適切に連携することが必要であり、職場も含めた社会全体
でがん患者を支援する方策について研究を進めるべきである。
• がんが患者の精神心理面に与える影響の把握や、患者の精神心理的ケアが不十分である。がんが患者の精神心理面に与える影響の把握
を進めるとともに、医療従事者だけでなく、患者や、職場等の患者を取り巻く様々なステークホルダーが加わり、ピアサポートをはじ
めとする学会や患者団体等が行っている患者支援に係る取り組みを踏まえた患者の精神心理的ケアの具体策を研究すべきである。

• がんの発生リスクとなる HTLV-1 等の感染症について、感染者の発症リスクの予測法や発症予防方法の開発を進めるとともに、どの
ように患者の精神心理的ケアを行っていくか研究を進めるべきである。
• がん患者を支える家族やがん患者の遺族にも様々な悩みがあり、がん患者と同様に社会で支えていく必要がある。がん患者を支える家
族やがん患者の遺族についても、ニーズを把握するとともに、そのニーズに応える支援を充実させるための研究を推進すべきである。
• 効果的かつ効率的に質の高いがん診療や支援を提供するための、がん診療に携わる者の適正な配置については十分に検証できていない。
効果的かつ効率的に質の高いがん診療や支援を提供することができるよう、がん登録から把握できる罹患情報等を活用し、がん種を意
識した適正な人材配置に関する研究を進めるべきである。
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