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【資料1】薬剤耐性ワンヘルス動向調査報告書年次報告書2021(たたき台) (75 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23261.html
出典情報 国際的に脅威となる感染症対策関係閣僚会議 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第9回  1/17)《厚生労働省》
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7. 日本における抗菌薬使用の現状
(1)ヒト用抗菌薬
①日本全体の抗菌薬使用状況
データ元: JSAC(抗菌薬使用サーベイランス)
2013 年から 2020 年までの日本における販売量に基づいた抗菌薬の使用状況を表 71(経口薬)、
表 72(注射用薬)、表 73(経口および注射抗菌薬合計)に示す。日本における 2019 年の全体の抗菌
薬使用は 12.8 DID であり、2019 年の代表的な欧州諸国の DID と比較すると、フランス(25.1 DID)、
イタリア(21.7 DID)、英国(18.2 DID)よりも低く、スウェーデン(11.8 DID)、ドイツ(11.4 DID)、
オランダ(9.5 DID)よりも高かった 1。経年的な変化をみると、2013 年から 2016 年までは抗菌薬使
用に大きな変化を認めなかったが、2017 年以降低下に転じたものの減少幅が小さくなってきていた。
そうした流れのなかで新型コロナウイルス感染症の流行があり、2020 年は全体の抗菌薬使用は 10.2
DID とそれまでの減少幅に比べ大幅に抗菌薬使用が減少し、2013 年と比べ、29.9%減少していた。2020
年における抗菌薬全体に占める経口薬の使用(表 71)は 9.31 DID(91.5%)であり、そのうち、日本
の AMR 対策アクションプランで 50%削減目標となっている経口セファロスポリン系薬(2.2 DID)、
経口フルオロキノロン系薬(1.7 DID)、経口マクロライド系薬(2.9 DID)の合計は経口抗菌薬全体の
67.1%を占めていた(経口セファロスポリン系薬は第 1 世代(0.1 DID)、第 2 世代(0.3 DID)、第 3
世代(1.8 DID)を合計したもの)。2013 年以降この傾向は変化していないが、各使用を 2013 年と比
べると、2020 年の経口セファロスポリン系薬、経口フルオロキノロン系薬、経口マクロライド系薬そ
れぞれ 42.7%、41.3%、39.3%減少していた。また、注射用抗菌薬は、2013 年と比較して 2020 年は
1.1%減少していた(表 72)。2019 年までは注射用抗菌薬の使用は減少に転じることがなく横ばいで
推移していたが、これは高齢者人口の増加により、注射用抗菌薬の使用機会が増加していた可能性が
示唆された。また、2019 年は特にセファゾリンの供給不足問題が生じた影響で、第1世代セファロス
ポリン系薬が減少し、狭域ペニシリン系薬や β ラクタマーゼ配合ペニシリン、第 2、3 世代セファロ
スポリン系薬、カルバペネム系薬が増加した可能性が考えられた 2。2020 年は全体として抗菌薬使用
量が減少していたが、これは抗菌薬適正使用が推進されただけでなく、新型コロナウイルス感染症も
影響(新型コロナウイルス感染症以外の感染症による受診患者の減少等)していると考えられる。

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