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【資料１】薬剤耐性ワンヘルス動向調査報告書年次報告書2021（たたき台） (17 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23261.html |
| 出典情報 | 国際的に脅威となる感染症対策関係閣僚会議 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会（第9回 1／17）《厚生労働省》 |
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日本における耐性菌の現状
（１）ヒト
① グラム陰性菌
データ元： JANIS
グラム陰性菌での状況としては、近年、世界各国で大腸菌や肺炎桿菌などの腸内細菌科細菌におけ
るカルバペネム(イミペネム(IPM),メロペネム(MEPM))への耐性率の増加が問題となっているが、日本
では、大腸菌、肺炎桿菌におけるカルバペネム系抗菌薬への耐性率は表１、２に示すように１%未満と
低い水準に留まっている。一方で、大腸菌におけるセフォタキシム(CTX)などの第３世代セファロスポ
リン系抗菌薬及びレボフロキサシン(LVFX)などのフルオロキノロン系抗菌薬への耐性率は引き続き増
加傾向にある。第３世代セファロスポリン系抗菌薬に対する耐性率の増加は ESBL 遺伝子を保有する
菌の増加を反映していると考えられる。これらの耐性菌の増加に対して、特に重点的な対策が必要と
考えられる。
Enterobacter cloacae (表３)及び Klebsiella (Enterobacter) aerogenes (表 4)におけるカルバペネム
系抗菌薬への耐性率は１～2%台、緑膿菌(表５)及びアシネトバクター属菌(表６)における各種抗菌薬
への耐性率は諸外国と同等以下と低い水準を維持している。特にアシネトバクター属菌のカルバペネ
ム耐性率については１～３%程度と低い水準にある。
ⅰ. Escherichia coli
表 1 Escherichia coli の耐性率の推移（%）
BP
BP
(-2013)
(2014-)
ABPC
32
32
PIPC
128
128
4/128
4/128
CEZ*
32
8
CMZ
64
64
CTX*
64
4
CAZ*
32
16
CFPM
32
32
AZT*
32
16
IPM*
16
4
MEPM*
16
4
AMK
64
64
LVFX
8
8
TAZ/
PIPC
2011
2012
2013
2014
2015
2016
2017
2018
2019
2020
47.6
49.1
49.4
49.2
50.5
51.2
51.7
52.2
52.6
51.9
(116,097)
(133,330)
(150,867)
(170,597)
(257,065)
(288,052)
(307,143)
(325,553)
(336,351)
(337,433)
40.1
41.6
42.5
42.5
44.1
44.9
45.2
46.0
46.4
45.6
(119,843)
(136,978)
(155,626)
(175,763)
(270,452)
(305,604)
(327,773)
(342,066)
(343,183)
(339,444)
-
-
2.2
1.7
1.7
1.8
1.7
1.7
3.2
2.8
(51,286)
(89,442)
(179,722)
(218,008)
(241,519)
(263,131)
(285,685)
(290,567)
24.4
26.2
26.9
33.3
35.8
36.8
37.3
38.7
39.0
38.7
(122,803)
(141,560)
(161,397)
(183,542)
(268,898)
(303,608)
(324,109)
(347,491)
(361,167)
(360,415)
-
-
-
1.0
0.9
1.0
0.9
0.9
0.9
0.8
(163,342)
(260,844)
(300,089)
(325,296)
(348,832)
(365,259)
(372,259)
14.8
16.6
17.8
23.3
24.5
26.0
26.8
27.5
28.3
28.3
(99,543)
(113,354)
(124,473)
(140,186)
(209,404)
(230,911)
(241,843)
(251,068)
(257,856)
(257,134)
5.2
5.2
5.5
9.5
10.8
11.6
12.0
12.4
14.0
13.9
(123,606)
(142,440)
(161,163)
(183,970)
(275,671)
(310,281)
(330,029)
(352,819)
(367,538)
(369,898)
-
-
10.9
12.8
15.0
15.8
16.1
16.7
18.1
17.5
(81,456)
(129,606)
(236,705)
(273,587)
(296,143)
(321,745)
(337,526)
(341,664)
8.5
9.4
10.2
16.1
17.6
18.4
18.7
19.3
21.0
20.4
(97,906)
(111,930)
(126,777)
(143,046)
(216,494)
(239,952)
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(273,064)
(283,965)
(284,169)
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0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
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(251,050)
(284,316)
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(321,043)
(328,665)
(328,031)
-
-
0.1
0.2
0.2
0.2
0.1
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0.1
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(340,687)
(365,600)
(379,637)
(383,513)
0.2
0.2
0.2
0.2
0.1
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0.1
0.1
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0.1
(123,464)
(141,114)
(161,406)
(184,788)
(281,641)
(317,913)
(339,871)
(362,591)
(374,518)
(378,104)
31.4
34.3
35.5
36.1
38.0
39.3
40.1
40.9
41.4
41.5
(117,292)
(136,253)
(155,998)
(178,497)
(274,687)
(310,705)
(336,310)
(360,329)
(374,719)
(379,538)
BP の単位は μg/ml。括弧内は薬剤感受性試験を実施した菌株数。ST 合剤は未集計。-： 調査を実施していない区分。
16
（１）ヒト
① グラム陰性菌
データ元： JANIS
グラム陰性菌での状況としては、近年、世界各国で大腸菌や肺炎桿菌などの腸内細菌科細菌におけ
るカルバペネム(イミペネム(IPM),メロペネム(MEPM))への耐性率の増加が問題となっているが、日本
では、大腸菌、肺炎桿菌におけるカルバペネム系抗菌薬への耐性率は表１、２に示すように１%未満と
低い水準に留まっている。一方で、大腸菌におけるセフォタキシム(CTX)などの第３世代セファロスポ
リン系抗菌薬及びレボフロキサシン(LVFX)などのフルオロキノロン系抗菌薬への耐性率は引き続き増
加傾向にある。第３世代セファロスポリン系抗菌薬に対する耐性率の増加は ESBL 遺伝子を保有する
菌の増加を反映していると考えられる。これらの耐性菌の増加に対して、特に重点的な対策が必要と
考えられる。
Enterobacter cloacae (表３)及び Klebsiella (Enterobacter) aerogenes (表 4)におけるカルバペネム
系抗菌薬への耐性率は１～2%台、緑膿菌(表５)及びアシネトバクター属菌(表６)における各種抗菌薬
への耐性率は諸外国と同等以下と低い水準を維持している。特にアシネトバクター属菌のカルバペネ
ム耐性率については１～３%程度と低い水準にある。
ⅰ. Escherichia coli
表 1 Escherichia coli の耐性率の推移（%）
BP
BP
(-2013)
(2014-)
ABPC
32
32
PIPC
128
128
4/128
4/128
CEZ*
32
8
CMZ
64
64
CTX*
64
4
CAZ*
32
16
CFPM
32
32
AZT*
32
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IPM*
16
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MEPM*
16
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AMK
64
64
LVFX
8
8
TAZ/
PIPC
2011
2012
2013
2014
2015
2016
2017
2018
2019
2020
47.6
49.1
49.4
49.2
50.5
51.2
51.7
52.2
52.6
51.9
(116,097)
(133,330)
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(336,351)
(337,433)
40.1
41.6
42.5
42.5
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44.9
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(119,843)
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(305,604)
(327,773)
(342,066)
(343,183)
(339,444)
-
-
2.2
1.7
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1.8
1.7
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3.2
2.8
(51,286)
(89,442)
(179,722)
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26.2
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35.8
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38.7
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(341,664)
8.5
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16.1
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20.4
(97,906)
(111,930)
(126,777)
(143,046)
(216,494)
(239,952)
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(310,705)
(336,310)
(360,329)
(374,719)
(379,538)
BP の単位は μg/ml。括弧内は薬剤感受性試験を実施した菌株数。ST 合剤は未集計。-： 調査を実施していない区分。
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