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【資料1】薬剤耐性ワンヘルス動向調査報告書年次報告書2021(たたき台) (120 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23261.html
出典情報 国際的に脅威となる感染症対策関係閣僚会議 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第9回  1/17)《厚生労働省》
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図 11

ヒト由来大腸菌と家畜由来大腸菌のフルオロキノロン耐性率の比較

ヒト由来株では 2003 年から一貫してフルオロキノロン耐性率の増加傾向が認められる一方、家畜由来株の
フルオロキノロン耐性率は豚由来株及び肉用牛由来株では 5%未満、肉用鶏由来株では 13%未満で推移し、ヒ
トと家畜では異なる傾向が認められた。

⑤ 今後の展望
JVARM の今後の主な課題は、1)家畜由来細菌及び愛玩動物由来細菌の全ゲノム解析により、より高度
な ARG の調査・解析をさらに進めヒト分野との比較についても検討、2)動物用抗菌剤の使用量を OIE
が提示する統一法により算出したバイオマス重量を参考とした評価、3)畜産現場周辺の環境における
薬剤耐性菌の分布状況の調査方法を確立して実施していくことの3点である。今後は、JVARM で実施し
ている動物分野におけるモニタリングについて継続するとともに、これらの課題に対応した取組みも開
始する。さらに、ワンヘルス動向調査推進のため、JANIS との全ゲノム解析データの比較等、引き続き
連携を深めていく予定である。他分野と連携することにより薬剤耐性菌伝達過程の解明を進め、リスク
評価やリスク管理の根拠となるデータが集積されると考えられる。

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