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07資料2-4_おたふくかぜワクチンについて (26 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_73851.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第34回 6/19)《厚生労働省》
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米国・カナダにおけるおたふくかぜのアウトブレイクについて


Jeryl-Lynn株及びRIT 4385株含有のMMRワクチンを導入しているアメリカやカナダにおいておたふくかぜのアウトブレイクが発生し
ており、その原因について流行しているムンプスウイルスの遺伝子解析をもとに考察されている。
Wohl S et al1 (PLoS Biol. 2020)

背景:米国ではおたふくかぜワクチンの高い接種率にもかかわらず、2016年と2017年に大規模なおたふくかぜの流行が発生した。マサチューセッ
ツ州では、2016年に250例以上、2017年には170例以上の症例が報告され、通常の年間10例未満という症例数を大きく上回った。特に大学などの
密接な接触がある環境での流行が目立った。
研究方法:2016年と2017年のおたふくかぜの流行について、大学キャンパス内、マサチューセッツ州全体、全米規模の複数の地理的スケールにお
けるムンプスウイルスの感染拡散について、各地域から収集した検体におけるムンプスウイルスの全ゲノム解析と疫学情報を組み合わせて解析を
行った。
研究結果:
• 全ゲノムデータの解析の結果、ほとんどのサンプルが、遺伝子型G内の単一系統に属しており、2016年から2017年にかけての米国全体での流行
は、2006年頃から米国内で流行している遺伝子型G内の単一系統に由来している可能性が示唆された。
• ワクチン逃避を示唆する遺伝学的証拠は見つからず、ワクチン接種後の時間経過に伴う免疫低下の可能性が示唆された。
Frost JR et al2 (Viruses. 2024)
背景:カナダでは数十年にわたりムンプスワクチン接種プログラムが実施されており、接種率は安定している(2017年の接種率は86.4%)にも関
わらず、おたふくかぜの症例は定期的に認められており、特に2007年、2010年、2016年及び2018年に集団発生が認められた。若年成人を中心と
するワクチン接種済み集団においても流行が認められている。
研究方法:2002年から2020年にかけてカナダで検出されたおたふくかぜ症例について、PCR陽性検体を収集し、複数の手法を用いてゲノム解析を
実施した。
研究結果:
• 遺伝子型判定された検体の96%が遺伝子型Gの系統であり、そのほとんどが単一の系統に属していた。
• 高いワクチンの接種率の高い集団において、遺伝子型G系統のムンプスウイルスが流行していることは、遺伝子型Aのワクチンと流行している遺
伝子型Gのムンプスウイルスの免疫原性の不一致の可能性を示唆している。
1)おたふくかぜワクチンファクトシート

第2版

文献107

PLoS Biol 2020; 18(2): e3000611.

2)おたふくかぜワクチンファクトシート

第2版

文献58

Vaccine 2023; 41(25): 3728–39.

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