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○個別事項(その9)について-3 (66 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00127.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第504回  12/10)《厚生労働省》
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重症患者の管理について
○ 集中治療管理を要する患者に対する管理方針として、「The ICU Liberation Bundle」が提唱されている。
○ その中で、人工呼吸器管理を要する患者に対しては、自発覚醒トライアル(SAT)と自発呼吸トライアル(SBT)
の実施が推奨されている。
The ICU Liberation Bundle

SAT; spontaneous awakening trials
○ 鎮静薬を中止または減量し、自発的に覚醒が得られるか
評価する試験のこと。
○ 麻薬などの鎮痛薬は中止せずに継続し、気管チューブによ
る苦痛を最小限にすることも考慮する。
○ 観察時間は30分から4時間程度を目安とする。
○ 鎮静スケール(※1)を用いて覚醒の程度を評価する。
※1 鎮静スケール:
・ RASS; Richimond Agitation-Sedation Scaleを用いる。+4(闘争的、好戦的~
0(覚醒、静穏状態)~-5(昏睡)の10段階で評価する。
・ RASS -1~0かつ、鎮静薬中止後30分以上経過しても興奮・不安状態に
ならない場合、SAT成功と判断する。

SBT; spontaneous breathing trials








疼痛の評価・予防・管理
SAT及びSBT双方の実施
鎮痛薬・鎮静薬の選択
せん妄の評価・予防・管理
早期の可動・運動
家族のケアへの参加促進

出典:Society of Critical Care Medicine “ICU Liberation”

○ 人工呼吸による補助がない状態に患者が耐えられるかどう
か確認するための試験のこと。
○ 患者がSBT開始基準(※2)を満たせば、人工呼吸器設定を
CPAPまたはTピースに変更し、30分から2時間観察する。
○ SBT成功基準を満たせば抜管を考慮する。
※2 SBT開始安全基準:
・ 原疾患の改善を認め、以下の①~⑤の全てをクリアした場合、SBTを行う。
① 酸素化が十分である ② 血行動態が安定している
③ 十分な吸気努力がある ④ 異常呼吸パターンを認めない
⑤ 全身状態が安定している
出典:人工呼吸器離脱に関する3学会合同プロトコル(日本集中治療医学会、日本呼吸療
法医学会、日本クリティカルケア看護学会 2015年2月28日)

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