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資料1-2-5診断基準等のアップデート案(第49回指定難病検討委員会資料) (81 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25626.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第49回 5/16)《厚生労働省》
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B.副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)分泌低下症
1.主要項目
(1)主症候
①全身倦怠感易疲労感、脱力感
②易疲労性
③食欲不振、体重減少
④意識消失(③消化器症状(悪心、嘔吐、便秘、下痢、腹痛)
④血圧低下
⑤精神障害(無気力、嗜眠、不安、性格変化)
⑥発熱
⑦低血糖や低ナトリウム血症による)症状
⑤低血圧⑧関節痛
(2)検査所見
①血中コルチゾールの正常低値~低値(注 1)
②尿中遊離コルチゾール排泄量の低下
③血中 ACTH は高値ではない(注 2)。
④ACTH 分泌刺激試験([CRH 試験(100 µg 静注)(注 3)、インスリン負荷など)低血糖試験(注 4)]に対し
て、血中 ACTH 及びコルチゾールは低反応ないし無反応を示す(注 5)。
⑤迅速 ACTH 試験(コートロシン)負荷® 250 mg 静注)に対して血中コルチゾールは低反応を示すことが
多い。ただし、ACTH-Z 試験(コートロシン Z)連続負荷® 500 mg、3 日間筋注)に対しては増加反応が
ある。
2.除外規定
ACTH 分泌を低下させる薬剤投与を除く。特にグルココルチコイド(注射薬、内服薬、外用薬、吸入薬、
点眼薬、関節内注入薬など)については十分病歴を確認する。
3.診断基準のカテゴリー
Definite:1の(1)の1項目以上とを満たし、1の(2)の①~③から④の全てを満たし、④あるいは④及び
⑤2の除外規定を満たすもの(注 6)。
(注 1)血中コルチゾール値に関しては、約 10%の測定誤差を考慮して判断する。
(注 2)血中 ACTH は 10 pg/ml 以下の低値の場合が多いが、一部の症例では血中 ACTH は正常な
いし軽度高値を示す。生物活性の乏しい ACTH が分泌されている可能性がある。CRH 負荷前
後の血中コルチゾールの増加率は、原発性副腎機能低下症を除外できれば、生物活性の乏し
い ACTH が分泌されている可能性の鑑別に参考になる。

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