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資料1-2-5診断基準等のアップデート案(第49回指定難病検討委員会資料) (56 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25626.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第49回 5/16)《厚生労働省》
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74 下垂体性 PRL 分泌亢進症
Definite を対象とする。
1.主要項目
(1)主症候
①女性:月経不順・無月経、不妊、乳汁分泌、頭痛、視力視野障害のうち 1 項目以上
②男性:性欲低下、陰萎、頭痛、視力視野障害インポテンス、女性化乳房、乳汁分泌のうち 1 項目以上
③男女共通:頭痛、視力視野障害 (器質的視床下部・下垂体病変による症状) のうち 1 項目以上
(2)検査所見
血中 PRL 基礎値の上昇:複数回、安静時に採血し免疫学的測定法で測定して、の上昇 (注1)
いずれも 20ng/mL 以上を確認する。
2.鑑別診断
薬物薬剤服用によるプロラクチン PRL 分泌過剰、原発性甲状腺機能低下症、異所性プロラクチン産生腫
瘍視床下部・下垂体茎病変、先端巨大症(PRL 同時産生)、マクロプロラクチン血症、慢性腎不全、胸壁疾
患、異所性 PRL 産生腫瘍
3.診断基準のカテゴリー
Definite:1の(1)の1項目①から③のうち 1 項目以上を満たし、かつ1の(2)を満たす満たし、2の鑑別疾患を
除外したもの
(注1)血中PRLは睡眠、ストレス、性交や運動などに影響されるため、複数回測定して、いずれも施設基
準値以上であることを確認する。マクロプロラクチノーマにおけるPRLの免疫測定においてフック効果
(過剰量のPRLが、添加した抗体の結合能を妨げ、見かけ上PRL値が低くなること)に注意すること。

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