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○入院(その3)について-2-2 (128 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00119.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第496回  11/12)《厚生労働省》
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褥瘡患者の薬学的介入について
Clinical Question

表 褥瘡患者の外用薬と抗菌薬に関するClinical Question
推奨度※
推奨文

急性期の褥瘡にはどのような外用薬を用いたらよいか

C1

酸化亜鉛、ジメチルイソプロピルアズレン、白色ワセリンなどの創面保護効果の高い油脂性基剤の外用薬やスルファジアジン銀のような水分を多く含
む乳剤性基剤(O/W)の外用薬を用いてもよい。

深部損傷褥瘡(DTI)が疑われる場合、どのような外用
薬を用いたらよいか

C1

毎日の局所観察を怠らないようにし、酸化亜鉛、ジメチルイソプロピルアズレンなどの創面保護効果の高い油脂性基剤の外用薬を用いてもよい。

C1
C1

創面の保護が大切であり、酸化亜鉛、ジメチルイソプロピルアズレンなどの創面保護効果の高い油脂性基剤の外用薬を用いてもよい。

C1

酸化亜鉛、ジメチルイソプロピルアズレンを用いてもよい。上皮形成促進を期待してアルプロスタジルアルファデクス、ブクラデシンナトリウム、リゾチー
ム塩酸塩を用いてもよい。

C1

外用薬には創部の疼痛を除去する効果はないが、創面を適切な浸潤環境に保つことで疼痛を緩和できる。ジメチルイソプロピルアズレンなどの創面保
護効果の高い油脂性基剤の外用薬やスルファジアジン銀、トレチノイントコフェリルなどの水分を多く含む乳剤性基剤(O/W)の外用薬を用いてもよい。

発赤・紫斑にはどのような外用薬を用いたらよいか
水疱にはどのような外用薬を用いたらよいか
びらん・浅い潰瘍にはどのような外用薬を用いたらよ
いか
疼痛を伴う場合に外用薬は有用か
滲出液が多い場合、どのような外用薬を用いたらよい


保存的治療
外用薬

滲出液が少ない場合、どのような外用薬を用いたらよ
いか
褥瘡に感染・炎症を伴う場合、どのような外用薬を用
いたらよいか。
臨界的定着により肉芽形成期の創傷治癒遅延が疑わ
れる場合、どのような外用薬を用いたらよいか
肉芽形成が不十分で肉芽形成を促進させる場合、ど
のような外用薬を用いたらよいか
肉芽が十分に形成され創の縮小を図る場合、どのよう
な外用薬を用いたらよいか。

壊死組織がある場合、どんような外用薬を用いたらよ
いか
ポケットを有する場合、どのような外用薬を用いたらよ
いか
抗菌薬の全身投与が必要な感染褥瘡において、どの
発生後 全身管理
ような抗菌薬の使用が適切か

アウトカム
マネジメント

褥瘡の治癒促進に、病院ではどのような対策が有効


B

創の保護目的に酸化亜鉛、ジメチルイソプロピルアズレンなどの創面保護効果の高い油脂性基材の外用薬を用いてもよい。

滲出液吸収作用を有するカデキソマー・ヨウ素、ポピドンヨード・シュガーを用いることが勧められる。

C1

デキストラノマー、ヨウ素軟膏を用いてもよい。

C1

感染創ではスルファジアジン銀、非感染創ではトレチノイントコフェリルなどの水分を多く含む乳剤性基剤(O/W)の外用薬を用いてもよい。

B

感染抑制作用を有するカデキソマー・ヨウ素、スルファジアジン銀、ポピドンヨード・シュガーを用いることが勧められる。

C1

フラジオマイシン硫酸塩・結晶トリプシン、ポピドンヨード、ヨウ素軟膏、ヨードホルムを用いてもよい。

C1

抗菌作用を有するカデキソマー・ヨウ素、ポピドンヨード・シュガー、ヨウ素軟膏もしくはスルファジアジン銀を用いてもよい。

B
C1
B

肉芽形成促進作用を有するアルクロキサ、トラフェルミン、トレチノイントコフェリル、ポピドンヨード・シュガーを用いることが勧められる。
アルプロスタジルアルファデクス、ブクラデシンナトリウム、リゾチーム塩酸塩を用いてもよい。
創の縮小作用を有するアルクロキサ、アルプロスタジルアルファデクス、トラフェルミン、ブクラデシンナトリウム、ポピドンヨード・シュガーを用いることが
勧められる。

C1

酸化亜鉛、ジメチルイソプロピルアズレン、幼牛血液抽出液、リゾチーム塩酸塩を用いてもよい。

C1

カデキソマー・ヨウ素、スルファジアジン銀、デキストラノマー、ブロメラン、ポピドンヨード・シュガー、ヨードホルムを用いてもよい。

C1

ポケット内に壊死組織が残存する場合は、まず創面の洗浄化を図る。また、滲出液が多ければポピドンヨード・シュガーを用いてもよい。滲出液が少な
ければトラフェルミン、トレチノイントコフェリルを用いてもよい。

C1

速やかに想定される起炎菌に適応した抗菌薬の投与を考慮し、感受性試験の結果に基づき、より適切な抗菌薬を投与してよい。

C1

多職種で構成する褥瘡対策チームを設置してもよい。

C1

褥瘡ハイリスク患者加算を導入してもよい。

C1

皮膚・排泄ケア認定看護師を配置してもよい。

※推奨度の分類 A:十分な根拠があり、行うよう強く勧められる。B:根拠があり、行うよう勧められる。C1:根拠は限られているが、行ってもよい。C2:根拠がないの
で勧められない。D:無効ないし有害である根拠があるので、行わないよう勧められる。

出典:褥瘡予防・管理ガイドライン(第4版)より(一部抜粋)

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