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10 研究開発局主要事項 -令和8年度科学技術関係概算要求- (17 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/r01/1420668_00003.html
出典情報 令和8年度文部科学省 概算要求等の発表資料一覧(8/29)《文部科学省》
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火山噴出物分析センターの整備

令和8年度要求・要望額

現状認識&課題

 火山灰、噴石、火山ガス等の火山噴出物の特徴を捉えることは、噴火の様式・
規模の把握やその推移の予測に決定的に重要。火山地域における警戒避難
対策等の防災対応に直結。

溶岩ドームが出現する3ヶ月前に噴出した火山灰に,極少量

雲仙普賢岳平成噴火 ながら,高温マグマの存在を示唆するガラス質火山灰が含まれ
ていた.

 しかし、我が国では、噴火時も含めた噴出物に対する多角的・総合的な分析の
推進にとって必要な一元的な分析体制が構築できていない。
 令和6年4月に設置された火山調査研究推進本部の総合基本施策中間
取りまとめ(令和7年3月28日本部決定)において、物質科学分析体制の
中核拠点の整備・運用が掲げられており、その整備が急務。

事業概要

【事業スキーム】



補助金

29億円
(新規)

中田・小林(1991)
渡辺ほか(1992)

1991年2月12日噴火
ガラス質火山灰

物質科学分析の一元的な体制の欠如で、統一的な
科学的見解の表明と、火山活動評価までは至らず
【事業実施予定期間】 令和8年度~令和10年度

防災科学技術研究所

(国研)防災科学技術研究所※に、平時及び噴火発生時に火山噴出物の分析を一元的かつ継続的に実施できる拠点を整備
火山に関する総合的な評価の将来像

※基盤的火山観測網(V-net)等を運用するとともに、火山本部の方針の下、「機動的な調査観測・解析グループ」が既に設置されている。

火山噴出物分析センター

機動的な調査観測・
解析グループ

火山噴火
発生

噴出物分析機器

火山噴出物
(火山灰、噴石、火山ガス等)

全国の大学
(全国各地の火山)、
産総研
(地質情報整備)、
JAMSTEC
(海域火山) 等

• 機動観測による
採取
• 連携機関からの
提供
人事交流
共同利用

国内の英知を結集

平時

火 山 噴 出 物 デ ー タ ベ ー ス 整 備と
予測手法の確立と標準化
• 火山噴出物データベースを作成すると
ともに、全国の火山の活動推移の分析
と実験結果から、火山活動推移を予測
する手法を確立・標準化
過去事例と比較

新しいデータ

基盤的な調査観測
JVDNシステム

• 基盤的観測網(V-net等)からの観測
情報
• 他研究機関との連携による情報の取得

準リアルタイム火山活動推移把握

• 物質科学分析と地球物理観測を両
緊急時 ・予測
輪で進めることによる火山噴火・
• 進行中の噴火における噴出物の岩石学
ハザードの予測精度向上
的・化学的特徴を迅速に分析・把握す
• 火山調査研究推進本部を通じ、
るため、分析スキームを確立
関係機関・地方公共団体等へ情報
• 実際の 噴火時には 、準リ アルタイム で
発信
堅牢な建屋に分析機器 火山活動推移を把握
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を一元的に集約
(担当:研究開発局地震火山防災研究課)
• データベースとの比較により推移予測


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