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08 科学技術・学術政策局主要事項 -令和8年度科学技術関係概算要求- (25 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/r01/1420668_00003.html
出典情報 令和8年度文部科学省 概算要求等の発表資料一覧(8/29)《文部科学省》
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SPring-8の高度化(SPring-8-Ⅱ)

令和8年度要求・要望額

110億円

現状・課題
• 大型放射光施設SPring-8は、共用促進法※に基づく特定先端大型研究施設として、理化学研究所が整備・運用し、多くの成果を創出して
いるが、共用開始から25年以上が経過し、施設の老朽化のほか、諸外国の放射光施設の高度化が進む中、性能の面でも後れを取りつつある。
※「特定先端大型研究施設の共用の促進に関する法律(平成6年法律第78号)」において、特に重要な大規模研究施設を「特定先端大型研究施設」と位置付け。

• 産業・社会の大きな転機を見据え、我が国のフラッグシップとして、現行の100倍の輝度をもつ世界最高峰の放射光施設を目指す。

【SPring-8の高度化概要】
所在地:兵庫県佐用郡佐用町

ダブルベンド
(2ベンド)

SPring-8-Ⅱの技術革新の例
輝度の劇的向上

加速器の省エネ化
現行の約100倍

約6割まで消費電力削減
消費電力

事業内容
• 現行の約100倍の最高輝度を誇る世界トップ性能を目指し、第4世代の
加速器テクノロジーや省エネルギー技術を導入する。
• NanoTerasuの整備等で得られた知見を生かし、約1年間の停止期間を
含む5年間でSPring-8-Ⅱの整備を行う。
SPring-8

(第3世代)

マルチベンド
(5ベンド)

SPring-8-Ⅱ
(第4世代)

電子ビームの極小化
SPring-8

(ダブルベンド)

SPring-8-Ⅱ
(マルチベンド)

【整備スケジュール(想定)】
令和6 令和7

令和8

令和9 令和10 令和11

整備・建設期間(5年間)

電子ビームをより小さく絞ることが
できるようになり、輝度が上がる。
事業実施期間

令和6年度~令和10年度 (予定)

(年度)
共用
開始

運転停止期間:約1年

※令和9年度後半~令和10年度前半

期待される成果
• 高輝度な放射光を利用することで、従来よりも高精細なデータ
が短時間で取得可能になり、ビッグデータ時代の研究開発に
対応。
• 次世代半導体の検査・分析や、燃料電池の研究開発、循環
経済(サーキュラーエコノミー)の実現やバイオモノづくり等に大きく
貢献。
例:次世代半導体
現在は大まかな全体像しか
得られないが、SPring-8-Ⅱ
の1nmの分解能で欠陥箇
所を特定し、開発に貢献。

現在
SPring-8-Ⅱ

交付先 (国研)理化学研究所 総整備費 499億円(5年債) (担当:科学技術・学術政策局参事官(研究環境担当)付) 25