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地域医薬品提供体制強化のためのアクションリスト(令和7年7月) (26 ページ)

公開元URL https://www.nichiyaku.or.jp/yakuzaishi/activities/division/actionlist
出典情報 地域医薬品提供体制強化のためのアクションリストについて(7/17)《日本薬剤師会》
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地域医薬品提供体制強化のためのアクションリスト

②個別の在宅患者への対応において課題が生じた場合
□ 個別の患者の状況を踏まえ、当該患者の在宅療養を担う医師、薬剤師、訪問
看護師等によりサービス担当者会議等で協議して、関係者の連携等による対
応を検討する
□ 必要に応じて、地域薬剤師会へ報告、相談する
【個別の在宅患者への対応方法(例)

 あらかじめ休日や夜間に急な対応が必要になった場合の連絡方法・対応方法を在宅医療
チーム内で協議しておく
 緊急に医薬品が必要な状況をできるだけ発生させないよう、医師と協議し、


予見できる範囲において、あらかじめ処方・調剤した薬剤を患者宅へ配置しておく等
の工夫



患者宅にある一般用医薬品の活用

などの工夫を検討する。
 地域の他薬局と、医薬品の譲渡・譲受体制や、在宅協力薬局も活用するなど、薬局間連携
による対応体制も整えておくことが重要。

③ 多職種との協議・連携 (個別課題その1:麻薬)
 在宅医療で使用される麻薬が多品目・多規格化する一方で、物流の働き方改革やコスト
上昇などから、医薬品卸の配送体制が縮小している状況にある。
 在宅医療はもともと医療提供者が地域に点在しており、医療リソースも少ない中で行わ
れており、さらに医療にかかわるあらゆるリソースが縮小していく中では、
「あるものを
上手に使う」
「必要十分な対応」という発想の転換へ地域全体が移行していく必要がある
と考える。
 特に緊急時には、薬剤師含め特定の医療職種や医療体制に過度に負荷をかけることなく、
かつ必要な医療を地域で提供できるための工夫と合意形成が重要である。
 アクション2で把握した地域の医薬品情報を参考としながら、医師会と協議し、地域の
患者の実態に応じた医薬品を地域で使用できるようにするなどの取組を推奨する。特に
麻薬についてはその優先度が高いと考えられる。
地域薬剤師会の取組事項

□ 当該地域の在宅医療で使用される麻薬(夜間・休日や緊急時を念頭に)につ
いて多職種間で協議する
□ 物流の 2024 年問題等も考慮し、地域薬剤師会が音頭を取って、麻薬の薬局間
譲渡のグループの体制を構築する等も検討する
□ 薬局間分譲の運用ルール等を再確認するなど、円滑な運用に努める

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